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ユーロ週間見通し:弱含みか、イタリア財政問題に対する懸念残る
2018/10/27 14:51
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*14:51JST ユーロ週間見通し:弱含みか、イタリア財政問題に対する懸念残る ■弱含み、企業景況感悪化で利上げ開始時期先送りの思惑も 先週のユーロ・ドルは弱含み。イタリアの予算・財政問題が継続したほか、ドイツやユーロ圏の10月製造業・サービス業PMI速報値が低下。また、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏経済に不透明性を指摘し、利上げ開始時期は2019年10−12月期か、それ以降になるとの思惑が広がり、ユーロ売りが強まった。取引レンジ:1.1336ドル-1.1550ドル。 ■伸び悩みか、米国とユーロ圏の金利差拡大の思惑残る 今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。イタリアの財政政策をめぐる同国と欧州連合(EU)の対立は続いているが、欧州中央銀行(ECB)は利上げ開始時期を先送りする可能性が浮上している。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続姿勢は変わらす、米国とユーロ圏の金利差拡大の可能性もあることから、ユーロは伸び悩む展開となりそうだ。 予想レンジ:1.1250ドル−1.1450ドル ■下落、ユーロ圏の企業景況感悪化などが嫌気される 先週のユーロ・円は下落し、一時127円を下回った。中国の個人所得減税など景気支援策への期待から上海総合指数が一時大幅高となり、ユーロ買い・円売りが先行した。しかし、イタリア政府は予算案を修正せず、財政問題が存続したほか、ドイツ連銀(中央銀行)が、7−9月期の経済成長失速の可能性を警告したことや企業景況感の悪化などを嫌気してユーロ売りが優勢となった。取引レンジ:126円64銭-130円20銭。 ■弱含みか、イタリア財政問題に対する懸念残る 今週のユーロ・円は弱含みか。イタリア政府の財政拡大路線に対して欧州連合(EU)が批判を強めており、双方の対立が続いていることから、ユーロの上値は重いままか。欧州中央銀行(ECB)は利上げ時期を早める計画はないことから、リスク選好的なユーロ買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・10月30日:7−9月期域内総生産速報値(前年比予想:+1.8%) ・10月31日:9月失業率(予想:8.1%) ・10月31日:10月消費者物価指数速報(前年比予想:+2.1%) ・10月31日:10月消費者物価コア指数速報(前年比予想:+1.0%) 予想レンジ:126円00銭-129円00銭 《FA》
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