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後場に注目すべき3つのポイント~金融株物色が強まる、全面安とならなかった点は安心材料

2018/7/23 12:50 FISCO
*12:50JST 後場に注目すべき3つのポイント~金融株物色が強まる、全面安とならなかった点は安心材料 23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、金融株物色が強まる、全面安とならなかった点は安心材料 ・ドル・円は110円台、日銀オペは逆効果に ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅続落、金融株物色が強まる、全面安とならなかった点は安心材料 日経平均は大幅に続落。294.43円安の22403.45円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えた。トランプ米大統領は、「中国やEUなどは為替を操作してきた」と批判したうえで、関税の引き上げに加えて、ドル高への対応を検討する構えを示すなか、円相場は円高に振れて推移するなか、日経平均は22500円を割り込んで始まった。その後22500円を回復する局面もみられたが、円相場が1ドル110円台を付けるなか、じりじりと下げ幅を広げる展開となり、一時22383.16円まで下落幅を拡大した。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が若干上回っているが、値上がり、値下がり数は拮抗。セクターでは石油石炭、建設、繊維、電気機器、不動産、その他製品、機械、化学が軟調。一方で、長期金利上昇を背景に銀行が4%を超える上昇となったほか、保険、その他金融、証券など金融セクターがしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、TDK<6762>、東エレク<8035>が総じて軟調となり、日経平均の重石となっている。 日経平均はシカゴ先物を上回る下落となり、あっさり22500円を下回って始まった。その後もじりじりと下げ幅を広げているため、25日線辺りが心理的に意識されやすいだろう。ただ、指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げる格好であり、騰落銘柄数やセクターの騰落からは意外と落ち着きがみられている。日銀が現在の金融緩和政策に修正を加える可能性があるとの一部報道から長期金利が上昇しており、金融セクターへの資金シフトに表れている。リスク回避からのリバランスにも映るが、1ドル110円台の円高に振れて推移するなか、全面安とならなかった点は安心材料といったところである。 金融セクターへの持続性は見極めが必要であろうが、目先的には円高基調が警戒されやすく、ディフェンシブ色が強まりやすいだろう。また、決算発表が本格化してくることもあり、中小型株などはピンポイントで物色される格好になりそうだ。 ■ドル・円は110円台、日銀オペは逆効果に 23日午前の東京市場で、ドル・円はもみあい。日銀は「指値オペ」を通達したものの、前週末からのドル売りの流れに飲まれ、ドルは一段安となった。 トランプ米大統領のドル高けん制発言や利上げ批判を受け、前週末からドル売りが強まっている。日銀の「指値オペ」通達により、ドル・円は一時111円台に戻したものの、逆にドル売りが進みドルは110円75銭まで売り込まれた。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、上海総合指数は下げ幅を縮小しており、反転期待が広がれば円買いは弱まりそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円75銭から111円51銭、ユーロ・円は130円13銭から130円75銭、ユーロ・ドルは1.1724ドルから1.1750ドルで推移した。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・IGポート<3791>やオンコリスバイオファーマ<4588>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 特になし 【要人発言】 ・財務省幹部 「G20、為替に関して相当激しい議論があったわけではない」 ・菅官房長官 「安倍首相は自民党総裁選出馬へ、新時代での政権運営に決意」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 8件
3791 東証スタンダード
2,718
11/28 15:30
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時価総額 54,963百万円
アニメ作品の企画・制作を行う映像制作事業が主力。コミック雑誌の企画・製造・販売等を行う出版事業、版権事業等も展開。「SPY×FAMILY」シリーズは配信、関連商品ライセンス・セールスプロモーションが順調。 記:2024/06/09
679
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6367 東証プライム
18,155
11/28 15:30
+70(0.39%)
時価総額 5,321,485百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,917.5
11/28 15:30
+45.5(2.43%)
時価総額 3,727,352百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6954 東証プライム
3,935
11/28 15:30
-38(-0.96%)
時価総額 3,916,974百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
23,740
11/28 15:30
+1,500(6.74%)
時価総額 11,196,567百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,100
11/28 15:30
-90(-0.18%)
時価総額 16,261,093百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,048
11/28 15:30
+67(0.75%)
時価総額 13,300,515百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17