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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米トランプ政権の対中制裁に警戒

2018/7/2 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米トランプ政権の対中制裁に警戒 2日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。ドイツの政治リスクへの警戒は根強く、ややドル買いに振れやすい地合いが見込まれる。反面、米トランプ政権の対中制裁の期限が迫っており、積極的なドル買いは手控えられるだろう。 欧州連合(EU)は移民受入れ問題に関して前週末に合意に達し、ドイツの政治リスクはいったん後退したとみられていた。ただ、日本時間の週明け2日早朝に、同問題でメルケル首相と対立していたゼーホーファー内相が「政権の崩壊を回避したい」として辞任する意向を示した。それが伝えられると、ユーロ・ドルは前週末の上昇から下落に転じ、その影響からドル・円は111円台を回復。メルケル首相の対立相手が閣外に去ればむしろ政権の安定化につながるとの見方は広がっておらず、今晩の海外市場でもユーロ売りは続き、ある程度ドルを押し上げる要因となりそうだ。 一方、米国は中国の知的財産侵害への対抗措置として、500億ドル相当の中国製品に追加関税を発動する方針で、7月6日の期限が迫るなかトランプ政権の対応が注視される。こうしたなか、中国の鍾山商務相は共産党機関紙に「市場アクセスを大幅に拡大し、保護主義に反対する」との意向を示した。市場には米中貿易戦争を回避したいとの受け止めもあるが、米国との対決姿勢との見方から、アジア市場では上海総合指数など中国株が大幅安に振れ、海外市場でも株安の連鎖が予想される。ドル・円は米中の通商摩擦の影響を懸念した円買いが続けば、111円からやや遠のく可能性があろう。 (吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・6月製造業PMI改定値(予想:55.0、速報値:55.0) ・17:30 英・6月製造業PMI(予想:54.0、5月:54.4) ・18:00 ユーロ圏・5月生産者物価指数(前年比予想:+2.7%、4月:+2.0%) ・18:00 ユーロ圏・5月失業率(予想:8.5%、4月:8.5%) ・22:45 米・6月製造業PMI改定値(予想:54.7、速報値:54.6) ・23:00 米・6月ISM製造業景況指数(予想:58.5、5月:58.7) ・23:00 米・5月建設支出(前月比予想:+0.5%、4月:+1.8%) ・カナダ休場(建国記念日振替) 《FA》