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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、貿易戦争回避も米インフレ見極め

2018/4/10 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、貿易戦争回避も米インフレ見極め 10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米国と中国の貿易戦争回避への期待から、リスク回避的な円買いはいったん収束したもよう。ただ、ドル買い一巡後は米インフレ指標などを見極める展開となりそうだ。 中国の習近平国家主席は演説で、改革開放路線を継続する方針を打ち出すとともに、米国との足元の貿易摩擦を念頭に「中国は他国を脅かさず、既存の世界秩序を損なうことはしない」、「世界は自由貿易を推進するべきだ」、「対話が問題解決の方法」などと述べた。こうした発言を受け、米中貿易戦争は回避されるとの見方から日経平均株価が強含み、ドル買い・円売りとなってドル・円を107円台に押し上げた。足元のリスク要因となっていた米中通商関係が、今後改善に向かうとの観測から米株先物も堅調に推移しており、今晩の海外市場ではドルの買い戻しが相場をけん引しそうだ。 ただ、ドル・円は目先、上値の重い展開となりやすい。本日発表となる米国の3月生産者物価指数(PPI)は前月から伸びがやや鈍化する見通しで、利上げペース加速を意識したドル買いは想定しにくく、明日の同消費者物価指数(CPI)を見極めるムードが広がろう。また、トランプ政権の自国最優先の通商政策はなおも続くとみられ、積極的なドル買いは手控えられそうだ。一方、シリアで反アサド政権の拠点が化学兵器による攻撃を受けたとされる問題で、国連安全保障理事会の緊急会合では米国とロシアが対立。米国がアサド政権への軍事攻撃を示唆していることから、地政学リスクが高まる可能性もあり、ドルの買い戻しは慎重になりかねない。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 カプラン米ダラス連銀総裁講演(北京) ・21:30 米・3月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、2月:+0.2%) ・23:00 米・2月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.8%、速報値:+1.1%) ・02:00 米財務省3年債入札(300億ドル) 《FA》