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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米国の対中追加関税が重石に

2018/4/6 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米国の対中追加関税が重石に 6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。今晩発表の米国の3月雇用統計が予想を大きく下回らなければ、今後の利上げペース加速観測でドル買いに振れやすい。ただ、米中両国の貿易摩擦が意識されやすく、ドル・円の上値を抑える要因となりそうだ。 今晩の取引は、米国の3月雇用統計の発表とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が焦点で、その後の株価や長期金利の動向がドルの売り買いの手がかりとなろう。4日に発表されたADP雇用統計(民間雇用者数)が大幅に増加したほか、前日の失業保険継続受給者数が45年ぶりの低水準となり、今晩の雇用統計は堅調な内容が期待される。また、パウエル議長の講演に関しては「経済見通し」が主要テーマで、米国経済の先行きに強気な見方が示されれば、利上げペース加速観測からドル買いに振れる展開となるだろう。 ただ、トランプ米政権の自国最優先の通商政策がドルの上昇を抑える要因となりそうだ。報道によると、トランプ大統領は5日、対中制裁関税への「中国の不当な報復」に対し1000億ドルの追加関税を通商代表部(USTR)に指示した。米中両国は前週、解決に向けた協議により貿易戦争は回避されるとみられていたが、その後中国の対抗措置によって通商摩擦への懸念が強まった。今回のトランプ政権の対応により、両国の全面対決は不可避となった。来月にも行われる米朝首脳会談への影響も警戒される。本日の欧米市場ではアジア市場同様、株安を通じたリスク回避的な円買いが、ドル・円の上値を抑える可能性があろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・3月非農業部門雇用者数(予想:+18.5万人、2月:+31.3万人) ・21:30 米・3月失業率(予想:4.0%、2月:4.1%) ・21:30 米・3月平均時給(前年比予想:+2.7%、2月:+2.6%) ・21:30 カナダ・3月失業率(予想:5.8%、2月:5.8%) ・02:30 パウエル米FRB議長講演(経済見通し) ・04:00 米・2月消費者信用残高(予想:+155.00億ドル、1月:+139.06億ドル) ・05:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が討論会参加(経済見通し) 《FA》