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目先はイレギュラーな価格が付きやすい【クロージング】

2018/2/6 16:09 FISCO
*16:09JST 目先はイレギュラーな価格が付きやすい【クロージング】 6日の日経平均は大幅に続落。1071.84円安の21610.24円(出来高概算31億5000万株)で取引を終えた。一時21078.71円まで急落し、下落幅は1600円を超える場面もみられた。5日の米国市場ではNYダウが過去最大の下げ幅を記録した。先週の雇用統計をきっかけとした米長期金利の上昇に対する警戒感が広がり、ポジション圧縮の流れが強まったようだ。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比1245円安の21405円と大きく下落しており、幅広い銘柄が売り気配からのスタートとなった。その後もグローベックスでNYダウ先物が800ドル安程度で推移するなか、後場半ばには21078.71円と下げ幅を拡大させていた。ただ、大引けにかけてはショートカバーも意識されており、安値から500円ほど下げ幅を縮めている。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が2000を超えており、全面安商状に。セクターでは33業種すべてが下げており、ガラス土石が6%を超える下落となったほか、金属、非鉄金属、ゴム製品、化学、倉庫運輸、サービス、証券、保険、機械、建設、その他製品が5%を超える下げとなった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>が軟調に推移しており、5銘柄で日経平均を250円下押している。 日経平均は一時21100円を下回り、200日線が位置する20953円処に迫っている。ただ、結果的には200日線が支持線として機能する格好から、長い下ヒゲを残す形状となった。とはいえ、アルゴリズム取引が中心とみられるため、一方向に売買が集中しやすいとみられる。形状としてはいったん底入れが意識されやすいだろうが、外部環境の見極めが必要であろう。米国市場に下げ止まりの気配がみられないようだと、日本株へは益出しの売りが強まる可能性もあるだろう。しばらくはオーバーシュート気味に振れやすく、イレギュラーな価格が付きやすい。割安とみても需給面で売られるため、まずは明確な底入れを探りたいところである。(村瀬 智一) 《AK》
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