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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米税制改革審議に期待も衆院選に警戒

2017/10/20 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米税制改革審議に期待も衆院選に警戒 今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想する。米予算決議案の上院可決を受け、今後の税制改革審議の進展に期待が高まる見通し。ただ、22日の日本の衆院選を控え、与党の過半数割れなど、想定外の投票結果を警戒した動きも観測される。 米上院は日本時間の本日午前、2018会計年度(17年10月-18年9月)の予算決議案を51対49で可決した。トランプ政策の本丸である税制改革案の審議が今後進展するとの期待感から、アジア市場では米10年債利回りや米株式指数先物が急伸し、ドルを押し上げた。本日の海外市場でも投資家心理の改善を背景にドル・円の上昇基調は続く見通しで、10月6日に付けた直近高値113円44銭が意識されそうだ。 今晩は23時発表の米国の9月中古住宅販売件数が手がかりとなる。同件数は6月から8月まで3カ月連続で伸びが鈍化している。足元の住宅関連指標に関しては、17日の10月NAHB住宅指数は強気弱気の節目50を大きく上回る68に強含んだが、18日の9月住宅着工件数と同住宅建設許可件数は予想と前回分を下回った。今晩の中古住宅が低調となり、消費の伸び悩みが意識されればドル買いはやや弱まるかもしれない。 一方、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事も引き続き注目される。報道によると、タカ派寄りとされるテーラー・スタンフォード大学教授と中立的なパウエルFRB理事に絞られたもようで、トランプ大統領は近く最終判断する。市場でテーラー氏への思惑が広がれば引き続き米長期金利が上昇し、ドル買いが強まるだろう。 ただ、22日投開票の日本の衆院選を控え、ドル買い・円売りポジションをいったん整理する動きも予想される。終盤の情勢調査では引き続き与党優勢が見込まれるものの、自公が465議席のうち233議席(過半数)を下回れば安倍晋三首相は退陣する意向を示している。想定外の結果に警戒感は残る。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・8月経常収支(8月:+325億ユーロ) ・17:30 英・9月公共部門純借入所要額(銀行部門除く)(予想:+65億ポンド、8月:+57億ポンド) ・21:30 カナダ・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、8月:+1.4%) ・21:30 カナダ・8月小売売上高(前月比予想:+0.5%、7月:+0.4%) ・23:00 米・9月中古住宅販売件数(予想:530万戸、8月:535万戸) ・03:00 メスター米クリーブランド連銀総裁が討論会参加 ・08:30 イエレン米FRB議長講演(金融危機からの金融政策) ・インド休場(ヒンズー教新年祭) 《CS》