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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米経済指標や当局者発言で買い継続

2017/10/5 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米経済指標や当局者発言で買い継続 今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小観測を背景にユーロの買い戻しが見込まれ、ドルはやや下押しされる可能性があろう。ただ、米国の経済指標や連銀幹部らの発言で連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化方針が意識され、ドルは上昇基調が継続しそうだ。 今晩は20時半公表のECB理事会議事要旨(9月7日開催分)が注目されよう。報道によると、ドラギECB総裁は前日、インフレ目標達成に自信を示しながらも、「インフレの上昇の道筋を実現するため、依然として非常に大掛かりな金融緩和が必要」とやや中立的な見解を示した。9月24日のドイツ総選挙や10月1日のスペイン・カタルーニャ独立の是非を問う 住民投票などで欧州の政治情勢に不透明感が広がり、足元は調整的なユーロ売りが観測される。ただ、ECBが10月26日の理事会で、足元の域内経済の回復を背景に2018年の債券購入プログラムの縮小を判断するとの観測は継続。議事要旨を受けてユーロの買い戻しが見込まれ、ドルをある程度押し下げることとなろう。 ただし、ドルがそのまま弱含む展開は想定しにくい。前日発表された米経済指標のうち9月ADP雇用統計は、低水準ながらも予想通りにおさまった。9月ISM非製造業景況指数は予想を大きく上振れ、2015年7月以来の高水準を記録。また、2日発表のISM製造業景況指数が堅調となり、今晩23時の8月製造業受注にも予想上振れが期待される。 一方、FRB当局者の発言も材料視されよう。22時10分からパウエルFRB理事が、23時からはFOMCで投票権を持つタカ派寄りのハーカー米フィラデルフィア連銀総裁がそれぞれ講演。経済指標やFRB幹部らの発言から金融正常化の道筋が改めて示されるとみられ、米長期金利の上昇にともないドル買いは継続しそうだ。なお、パウエル理事は、イエレンFRB議長の後任候補の1人としても、発言の内容は注目されるだろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・20:30 欧州中央銀行(ECB)が9月7日理事会議事要旨発表 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.5万件、前回:27.2万件) ・21:30 米・8月貿易収支(予想:-427億ドル、7月:-437億ドル) ・21:30 カナダ・8月貿易収支(予想:-26億加ドル、7月:-30.4億加ドル) ・22:10 パウエル米FRB理事講演(米国債市場について) ・22:15 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(コミュニティーバンキング会合) ・23:00 米・8月製造業受注(前月比予想:+1.0%、7月:-3.3%) ・23:00 米・8月耐久財受注改定値(前月比予想:+1.7%、速報値:+1.7%) ・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀講演(FRB主催労働力関連会合) ・05:30 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(FRB主催労働力関連会合) 《CS》