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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、衆院選後の円高シナリオに思惑も

2017/9/28 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、衆院選後の円高シナリオに思惑も 今日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内追加利上げ観測やトランプ政策への期待を背景に、ドル買い基調は継続する見通し。ただ、日本の衆院解散を受け総選挙後の円高シナリオへの思惑から、ドルの上昇を抑える可能性もあろう。 米FRBは、前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融正常化の方針を堅持したほか、イエレン議長が26日の講演で利上げに積極的な姿勢を示したことで、年内追加利上げ観測が続いている。27日の海外市場でトランプ政権による税制改革論議の進展が好感され、ドル買いを支援した。 今晩は21時半発表の米国の4-6月期国内総生産(GDP)確定値が材料視される。市場コンセンサスは前期比年率+3.0%。改定値から横ばいとなるが、4-6月期は1-3月期の+1.4%を大きく上回っており、成長の持続を好感したドル買いに振れやすいだろう。その後22時45分からのジョージ米カンザスシティー連銀総裁、23時からのフィッシャーFRB副議長による講演も手がかりに。ジョージ総裁はタカ派寄りの見解を示す見通しで、米長期金利の上昇基調を背景にドル買いは続くだろう。 一方、日本の政治情勢は長期的な円買い材料として意識されそうだ。衆院は本日正午に解散され、事実上の選挙戦に突入。10月22日投開票の総選挙では2019年10月の消費税10%への引き上げが争点の1つとなる。安倍晋三首相は「経済状況にかかわらず引き上げるということではない」と述べ、3度目の延期に含みを残した。また、小池百合子東京都知事は希望の党結成に際し、消費税増税の凍結を訴えており、今後有権者の支持を広げよう。 日本が消費増税を再度見送れば、格下げは不可避とみられる。その際、国内金融機関が保有する円債の値下がりや、国内企業の外貨の資金調達コスト上昇といった悪影響が見込まれ、株安・円高の要因となろう。仮に小池氏が都知事辞任後に衆院選に出馬した場合、結果によっては民進党などとの連立政権発足の可能性もある。その際には、政策運営で各党の調整が困難になるケースが予想され、政治リスクの点でも円買いにつながろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・9月景況感指数(予想:112.0、8月:111.9) ・18:30 南ア・8月生産者物価指数(前年比予想:+4.1%、7月:+3.6%) ・21:00 独・9月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.8%、8月:+1.8%) ・21:30 米・4-6月期GDP確定値(前期比年率予想:+3.0%、改定値:+3.0%) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.0万件、前回:25.9万件) ・21:30 米・8月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、7月:+0.6%) ・22:45 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米国経済と金融政策) ・23:00 フィッシャー米FRB副議長講演(英中銀主催会合) ・02:00 米財務省7年債入札(280億ドル) ・02:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演 《CS》