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欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、日本の政局不透明感も意識

2017/7/3 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、日本の政局不透明感も意識 今日の欧米外為市場では、ドル・円は下値の堅い展開を予想したい。米国の株価や長期金利が極端に下げなければ、ドル売り・円買いが強まる展開は想定しにくい。ただ、2日に行われた東京都議会選での自民党の歴史的惨敗は、今後日本の政局リスクとして意識されそうだ。 6月30日に発表された米国の5月コアPCE価格指数(インフレ指標)は伸びの鈍化が示されたが、織り込み済みで影響は限定的。また、6月シカゴ購買部協会景気指数が3年ぶり高水準に達しており、海外市場のセンチメントは悪化していないもよう。米国市場は4日、独立記念日で休場となるため、今晩の取引は薄商いが予想され、株価や長期金利の動向をにらみながらの展開となりそうだ。本日午前に発表された中国の6月財新製造業PMIが堅調な内容だったことで世界経済への警戒感は弱まり、リスク選好的な動きに振れやすい見通し。また、23時発表の米国の6月ISM製造業景況指数が予想通りの水準となれば、ドルは売りを仕掛けづらいだろう。 一方、2日に行われた東京都議会選(定数127議席)は次期衆院選の前哨戦として注目されていたが、自民党は獲得議席を改選前の57から23に大きく減らした。選挙前に予想されていた35-40議席にも届かなかったことに関連し、ある短期筋は「歴史的な敗北で、さすがに政治リスクとして意識せざるを得ない」と指摘。改憲を目指す安倍晋三首相は8月に自民党人事・内閣改造に踏み切る公算で、支持率がさらに大きく低下しないうちに解散・総選挙に打って出る可能性もあろう。海外市場で安倍首相の求心力低下に対する関心が高まれば、リスク回避の円買いに振れやすい地合いとなるだろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・6月製造業PMI改定値(予想:57.3、速報値:57.3) ・17:30 英・6月製造業PMI(予想:56.3、月:56.7) ・17:30 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(ロンドン、英中銀主催会議) ・18:00 ユーロ圏・5月失業率(予想:9.3%、4月:9.3%) ・22:45 米・6月製造業PMI改定値(予想:52.1、速報値:52.1) ・23:00 米・6月ISM製造業景況指数(予想:55.2、5月:54.9) ・23:00 米・5月建設支出(前月比予想:+0.3%、4月:-1.4%) 《CS》