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今日の為替市場ポイント:ユーロ買い・円売り継続でドルは対円で底堅い動きに

2017/6/28 8:43 FISCO
*08:43JST 今日の為替市場ポイント:ユーロ買い・円売り継続でドルは対円で底堅い動きに 27日のドル・円相場は、東京市場では112円08銭から111円61銭で推移。欧米市場でドル・円は112円47銭まで上昇し、112円34銭で取引を終えた。 本日28日のドル・円は主に112円台で推移か。ユーロ買い・円売りの取引がただちに縮小する可能性は低いことや、米長期金利の上昇を意識してドルは底堅い動きとなりそうだ。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日、「ユーロ圏の景気回復が強まっている兆候があり、デフレ圧力はリフレに変わった」、「インフレを抑制している要因は主に一時的なもの」との見方を示したことから、主要通貨に対するユーロ買いが活発となった。ユーロ・ドルは昨年8月以来、ユーロ・円は昨年4月上旬以来の水準までユーロ高が進んだ。 ドラギ総裁は「インフレ基調が持続的・自律的になるためには、かなりの金融緩和がなお必要」と指摘しており、一部の市場関係者からは「ECBが金融緩和策を早い時期に解除すると決まったわけではない」との声が聞かれている。 ただし、ECBの債券購入プログラムは2018年以降、大幅に縮小される可能性があることから、ユーロ圏諸国の債券利回りはある程度上昇し、欧州諸国の株式市場を圧迫することも予想される。米国の追加利上げやバランスシート縮小の影響も考慮すると、欧米諸国の株式相場は来年にかけて軟調に推移し、金融市場の不確実性はかなり高まる可能性がある。 《HT》