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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米政権への懸念が引き続き重しに

2017/5/18 17:20 FISCO
*17:20JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、米政権への懸念が引き続き重しに 今晩の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。トランプ米大統領の弾劾裁判の可能性から前日の海外市場で急落、本日のアジア早朝でもドル売りが先行した。その後、値ごろ感による押し目買いが優勢になっているが、米政権運営への先行き不透明感からドルの戻りは限定的となりそうだ。 トランプ大統領が今月9日に解任したコミー前FBI長官に対し、マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)への捜査中止を要求した疑惑が強まっている。フリン氏は大統領側近で、就任前の昨年12月に対ロシア制裁の取り扱いをめぐりロシア当局者と協議。民間人の外交政策関与を禁ずる法律に抵触し、2月に辞任を迫られた。米下院監視・政府改革委員会による24日の公聴会での内容次第では、トランプ大統領の弾劾裁判につながる可能性もある。 こうした事態を受け、前日のNY市場ではVIX指数が11台から15台まで跳ね上がったほか、NYダウが372ドル安の急落となり、リスク回避の円買いが強まった。本日のアジア市場でもその流れが続き、ドル・円は一時110円54銭まで下落する場面もあった。ただ、4月下旬以来の安値圏で、買い遅れた投資家によるドルの押し目買いが入っており、欧米市場でも反発基調が見込まれる。 今晩は、引き続き米国の株価や金利動向をにらみながらの値動きが予想される。足元の米株式先物はプラス圏推移のため、ドルの買い戻しが先行するとみられる。とはいえ、トランプ大統領の政権運営への不透明感を嫌う地合いに変わりはなく、株価や長期金利の上昇は小幅にとどまると考えられ、ドル買いは限定的となりそうだ。米経済指標では、先週分新規失業保険申請件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月景気先行指数の発表があるが、大幅な上振れにでもならなければ、ドル買いになりづらいと思われる。 (吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・4月小売売上高(前月比予想:+1.1%、3月:-1.8%) ・20:30 欧州中央銀行(ECB)4月理事会の議事要旨 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:23.6万件) ・21:30 米・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:18.5、4月:22.0) ・23:00 米・4月景気先行指数(前月比予想:+0.4%、3月:+0.4%) ・02:00 ドラギECB総裁講演(テルアビブ大学) ・02:15 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済と金融政策) 《HT》