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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米製造業の弱さに懸念も

2017/5/16 17:20 FISCO
*17:20JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米製造業の弱さに懸念も 今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。足元の米経済指標から製造業の弱さが意識され、ドルは売られやすい見通し。また、トランプ大統領がイスラム国の情報をロシアに漏洩したとされる問題も、政権への信頼喪失の観点からドル売りにつながる可能性もあろう。 前日発表された米国の5月NY連銀製造業景気指数は+7.5の予想に反し-1.0となった。景況判断の分岐点であるゼロを下回ったのは昨年10月以来、7カ月ぶり。これを受け米国経済の先行き不透明感からドルがやや売られやすい地合いとなっている。今晩も4月鉱工業生産(22時15分)の発表が注目される。予想から下振れとなれば、低調となった4月ISM製造業景況指数(5月1日発表)なども想起され、米国経済の成長鈍化への思惑からドル売りが再開する展開となろう。 一方、トランプ米大統領はロシアのラブロフ外相らがホワイトハウスを訪問した際、過激派組織「イスラム国」の関連情報を伝えた、との報道も材料視されそうだ。報道が事実であれば、同大統領が同盟国から提供された機密情報について、開示の同意を得ずにロシア側に提供した点で問題視されるだろう。トランプ大統領がロシアによる大統領選関与の疑惑捜査中だった連邦捜査局(FBI)長官を突然解任したことも背景にあり、対ロ関係で政権への疑念が一段と強まれば、ドル売りにつながるとみられる。 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が6月13-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切るとの観測は続いており、ドルの極端な下げは想定しにくい。また、NY原油先物(WTI)の持ち直しで、資源通貨などでのクロス円が底堅い値動きとなっていることもドル・円を下支えする可能性がある。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・4月消費者物価指数(前年比予想:+2.6%、3月:+2.3%) ・17:30 英・4月生産者物価指数・産出(前年比予想:+3.4%、3月:+3.6%) ・18:00 独・5月ZEW景気期待指数(予想:22.0、4月:19.5) ・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP改定値(前年比予想:+1.7%、速報値:+1.7%) ・18:00 ユーロ圏・3月貿易収支(予想:+258億ユーロ、2月:+178億ユーロ) ・21:30 米・4月住宅着工件数(予想:126.0万戸、3月:121.5万戸) ・21:30 米・4月住宅建設許可件数(予想:127.0万戸、3月:126.7万戸) ・22:15 米・4月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、3月:+0.5%) ・22:15 米・4月設備稼働率(予想:76.3%、3月:76.1%) 《HT》