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地政学リスク警戒しつつも米決算に関心が向かうかを見極め【クロージング】
2017/4/17 16:08
FISCO
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*16:08JST 地政学リスク警戒しつつも米決算に関心が向かうかを見極め【クロージング】 17日の日経平均は5営業日ぶりに反発。19.63円高の18355.26円(出来高概算14億5000万株)で取引を終えた。警戒されていた15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年の行事は通過したが、翌16日、再び弾道ミサイル発射を強行した。直後に爆発し、失敗に終わったもようだが、地政学リスクへの警戒から売り優勢の展開となった。また、週明けについては欧州市場などがイースターマンデーの祝日で休場になるため、引き続き海外勢のフローは限られている。円相場は1ドル108円台前半での推移と、円高も重しに。このような状況下、日経平均は前場半ばには一時18224.68円と、年初来安値を更新している。 その後は先週末の終値を挟んでの攻防となり、日銀のETF買い入れ観測等も下支えとなったとみられる。市場参加者が限られるなか東証1部の売買代金は今年最低を記録。セクターでは輸送用機器、非鉄金属、銀行、石油石炭、鉄鋼、機械が冴えない。半面、電力ガス、不動産、その他製品、食料品、サービス、小売がしっかり。 日経平均は5営業日ぶりに反発とはなったが、自律反発の域である。地政学リスクへの警戒から主力処への物色は手控えられており、内需・ディフェンシブ系の一角と、中小型株での短期的な値幅取り狙いの物色が中心となっている。足元の調整で需給状況は悪化し、トレンドは悪化傾向であるため、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいところである。引き続き北朝鮮を巡る緊張が和らいでくるのを見極める必要がありそうだ。 なお、米国では決算発表が本格化する。先週13日に発表されたJPモルガン、シティの決算はコンセンサスを上回っている。1-3月期のS&P500構成銘柄の利益予想では、金融セクターは全てのセクターで最大となる利益成長が予想されており、一先ず予想通りの出足である。外部環境が落ち着きをみせてくるようだと、改めて業績評価の流れに向かう可能性があるため、下支え要因になりそうである。 《AK》
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