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後場に注目すべき3つのポイント~ピーク形成を警戒しつつ、防衛関連への物色が中心に

2017/4/12 12:33 FISCO
*12:33JST 後場に注目すべき3つのポイント~ピーク形成を警戒しつつ、防衛関連への物色が中心に 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・ピーク形成を警戒しつつ、防衛関連への物色が中心に ・ドル・円は109円48銭、弱含み、リスク回避の円買い優勢 ・黒田日銀総裁「一段の円安なら、物価2%目標の達成がより早くなる可能性があるのは事実」 ■ピーク形成を警戒しつつ、防衛関連への物色が中心に 日経平均は大幅に続落。231.83円安の18516.04円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。11日の米国市場は、主要株価指数が下落。シリアや北朝鮮情勢への警戒感から投資家心理の悪化が続いており、売り優勢の展開となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の18640円、円相場は1ドル109円70銭辺りと円高に振れて推移するなか、18600円を下回って始まった。その後はこう着感の強い相場展開が続くなか、前場半ばには一時18460.59円と18500円を下回り、年初来安値を更新している。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の9割を占める全面安商状。セクターでは東証33業種全てが下げており、石油石炭、輸送用機器、証券、保険、非鉄金属、鉱業、その他金融、ガラス土石、電気機器、銀行の弱さが目立つ。 インデックスに絡んだ商いが中心であり、幅広い銘柄が売りに押されている。北朝鮮問題の緊張の高まりから押し目買いも入りづらく、指値状況が薄いなかで、よりインデックス売買の影響を受けやすくなっている。また、中小型株についても利益確定の流れが日々強まっていることもあり、資金の逃げ足の速さも意識されている。 後場は日銀のETF買い入れによる需給の下支えが期待されるところではある。しかし、15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年を控え、これを無事通過するのを見極めたいところであろう。リバランスの動きはありそうだが、それでも内需・ディフェンシブ系のセクターや銘柄への押し目拾いにとどまりそうである。その他は、ピーク形成を警戒しつつ、防衛関連への物色が中心になろう。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は109円48銭、弱含み、リスク回避の円買い優勢 12日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。地政学リスクが広がり、リスク回避的な円買いが優勢となった。 ドル・円は、シリア情勢や北朝鮮リスクなど国際情勢への懸念から、前日海外市場では昨年11月18日以来、約5カ月ぶりに節目の110円を割り込んだ。今日のアジア市場ではその流れを受け継ぎ、日経平均株価の大幅安を手がかりに警戒の円買いが強まった。 また、下値メドとして意識されていた「トランプ・ラリー」の半値である109円後半を下抜けたことも嫌気されている。ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いのため、日本株安の継続を警戒した円買いが続きそうだ。 ここまでのドル・円の取引レンジは109円35銭から109円75銭、ユーロ・円は116円02銭から116円38銭、ユーロ・ドルは1.0603ドルから1.0631ドルで推移した。 12時13分時点のドル・円は109円48銭、ユーロ・円は116円01銭、ポンド・円は136円70銭、豪ドル・円は81円97銭で推移している。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・日2月機械受注:前月比+1.5%(予想:+3.6%、1月:-3.2%) ・日3月企業物価指数:前年比+1.4%(予想:+1.4%、2月:+1.0%) ・中3月消費者物価指数:前年比+0.9%(予想:+1.0%、2月:+0.8%) ・中3月生産者物価指数:前年比+7.6%(予想:+7.5%、2月:+7.8%) ・黒田日銀総裁「一段の円安なら、物価2%目標の達成がより早くなる可能性があるのは事実」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・ローソン、良品計画など決算発表 <海外> ・特になし 《SK》