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欧米為替見通し:ドル・円の下げは限定的か、日米首脳会談に注目

2017/2/10 19:47 FISCO
*19:47JST 欧米為替見通し:ドル・円の下げは限定的か、日米首脳会談に注目 今日の欧米外為市場では、日米首脳会談が注目材料となる。米国は貿易不均衡の是正に動く可能性が高く、これまでの日本の円安につながる政策は理解を得にくいだろう。ただ、トランプ政権による減税など景気刺激策への期待から、米株高・長期金利上昇でドル買いに振れやすく、ドル・円は目先下値の堅い値動きを予想したい。 安倍首相は10日午後(日本時間11日未明)、トランプ米大統領と初の日米首脳会談に臨む。日米同盟の継続を確認するとともに、経済面ではトランプ大統領が目指す米国の雇用創出や投資拡大に協力する考えを伝える見通し。また、閣僚級の協議では、日本側はデフレ対策の一環として、金融緩和策を説明するとみられる。しかし、トランプ政権はこれまで中国や日本、ドイツなど対米貿易黒字上位国を通貨安誘導と批判。貿易不均衡の是正を目指す意向を示しており、日本の政策に理解を得るのは難しいとみる。ドル・円は、本日のアジア市場で113円台後半まで上昇したが、目先は下落方向となろう。 ただし、トランプ大統領は、向こう数週間以内に減税策を提示する考えを示している。これを受け、前日NY市場では米主要株価指数が最高値を更新し、米長期金利を押し上げ、ドルは全面高となった。ある短期筋は「貿易問題で日本の政策が理解されなくても、トランプ政権の国内景気刺激策でドル高に振れやすくなるので、同じことではないか」と指摘している。日本の政策が改めて批判され、日米首脳会談後は円高に振れたとしても、その後、米国経済の回復を見込んだドル買いが見込まれる。また、連邦準備制度理事会(FRB)による年3回の利上げ観測も継続しており、週明け以降のドル・円も下値の堅い値動きとなりそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・12月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、11月:+2.1%) ・18:30 英・12月製造業生産(前月比予想:+0.5%、11月:+1.3%) ・18:30 英・12月貿易収支(予想:-114.50億ポンド、11月:-121.63億ポンド) ・22:30 米・1月輸入物価指数(前月比予想:+0.3%、12月:+0.4%) ・22:30 カナダ・1月失業率(予想:6.9%、12月:6.9%) ・24:00 米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:98.0、1月:98.5) ・03:00 日米首脳会談後の共同記者会見 ・04:00 米・1月財政収支(予想:+450億ドル、16年1月:+551.63億ドル) 《SK》