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欧米為替見通し:ユーロ・ドルの一段安に警戒、米長期金利動向を注視
2016/12/16 17:20
FISCO
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*17:20JST 欧米為替見通し:ユーロ・ドルの一段安に警戒、米長期金利動向を注視 今日の欧米外為市場では、ユーロ・ドルの一段安に警戒したい。米連邦準備理事会(FRB)の来年の利上げペース加速観測を背景としたドル買いで、前日の海外市場では節目の1.04ドルを割り込んだ。足元ではユーロ下げ一服となっているが、欧米金利差の拡大思惑により再び売りに転じる可能性があろう。ドル・円は引き続き上昇余地を探る展開になるが、ユーロ・円の下落が下押し圧力になり、上昇が鈍ることも考えられる。 今月8日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、資産購入プログラムを減額する一方、購入期間が延長され、結果として市場の予想を上回る緩和政策が決定されることになった。一方で、米FRBは13-14日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で1年ぶりに利上げに踏み切ったほか、来年の利上げ見通しが年3回のペースに上方修正された。このため先行きの欧米金利差の拡大が意識され、ユーロ売り・ドル買いが強まりやすい地合いとなっている。 ユーロ・ドルは、15日の海外市場で一時1.0367ドルと2003年以来の安値圏まで値を切り下げた。そして、本日のアジア市場では、1.0440ドル台まで値を戻したものの、サポートラインとして意識されていた1.05ドルを割り込んでいることで、なお下方圧力がかかりやすい状況になっている。目先は、下値を模索する展開となりそうだが、ユーロ売りポジションがある程度積み上がっているとみられることで、週末を控え持ち高調整に動く可能性もあり、ユーロの下げは限定的となるかもしれない。 【今日の欧米市場の予定】 ・19:00 ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.6%、速報値:+0.6%) ・19:00 ユーロ圏・10月貿易収支(予想:+290億ユーロ、9月:+265億ユーロ) ・22:30 米・11月住宅着工件数(予想:123.0万戸、10月:132.3万戸) ・22:30 米・11月住宅建設許可件数(予想:124.0万戸、10月:修正値126.0万戸) ・02:30 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演 《WA》
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