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欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、新興国通貨の急落に警戒も

2016/11/18 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、新興国通貨の急落に警戒も 今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げ観測を背景としたドル買いは継続する見通しだが、FRB当局者による長期金利上昇へのけん制発言が警戒される。また、通貨の急落による新興国経済への懸念で目先は円買いに振れる可能性もある。 イエレン米FRB議長による議会証言を受け、12月の利上げ実施の可能性からドルの先高観が強まっている。18日のアジア市場でドル・円は今年6月1日以来となる110円78銭まで値を切り上げ、春先に付けていた112円台が視野に入ってきた。ただ、ある市場筋は「(ドルが)米大統領選から1週間で9円超の急激な上昇ペースを考えれば、今後も買い続けることに怖さがある」と話している。 そうしたなか、今晩は米連邦公開市場委員会(FOMC)に投票権を持つブラード・セントルイス連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁の3氏による発言が注目される。足元の米長期金利上昇は米国債保有の観点から警戒感もあり、当局者から金利上昇をけん制する発言が聞かれれば、ドル高に調整が入るきっかけになるかもしれない。足元の米金利について、先の市場筋は「上限に近い」との見方を示す。 一方、ドル全面高の影響でトルコリラやメキシコペソ、南アランド、ブラジルレアル、韓国ウォンなど新興国通貨の軟調地合いが目立ってきた。特にトルコリラはほぼ連日のように過去最安値を更新中で、インフレへの懸念が強まっている。また、韓国銀行(中銀)は急激なウォン安を食い止めるためドル売り介入で凌いでいるようだ。目先の新興国経済に不透明感が広がれば、リスク回避的な円買い余地が生まれ、ドル・円をやや押し下げる可能性も考えられる。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:15 ドラギECB総裁が基調講演(欧州銀行会議) ・18:00 ユーロ圏・9月経常収支(8月:+297億ユーロ) ・19:30 ブラード米セントルイス連銀総裁が金融政策に関する討論会参加 (独) ・22:30 カナダ・10月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、9月:+1.3%) ・23:30 ダドリーNY連銀総裁がNY連銀会合であいさつ ・23:30 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(石油と経済に関する会合) ・24:00 米・10月景気先行指数(前月比予想:+0.1%、9月:+0.2%) ・03:30 カプラン米ダラス連銀総裁が質疑応答に参加(石油と経済に関する会合) 《WA》