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後場に注目すべき3つのポイント~売り買い交錯も押し目買い意欲は強い

2016/10/21 12:21 FISCO
*12:21JST 後場に注目すべき3つのポイント~売り買い交錯も押し目買い意欲は強い 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・売り買い交錯も押し目買い意欲は強い ・ドル・円は104円15銭付近、ドル小幅高、日本株高継続で円売り ・日本ペイント、そーせいなど5社のレーティング格上げ ■売り買い交錯も押し目買い意欲は強い 日経平均は6営業日続伸。50.03円高の17285.53円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。20日の米国市場は、大統領候補者によるTV討論会はヒラリー氏優勢との見方に変化はなく、欧州中銀(ECB)の政策金利据え置きも予想通りであったため、終日もみ合う展開だった。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の17280円だったほか、円相場は1ドル104円台に乗せてくるなか、小幅に続伸して始まった。 その後は前日の大幅上昇に対する利益確定の売りも出やすく、50円程度の狭い値幅での推移となっている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では大型、中型株指数がプラスで、小型株指数はマイナス圏で推移している。セクターでは、鉱業、空運、不動産、銀行、保険、機械がしっかり。半面、その他製品、情報通信、建設、鉄鋼、海運が冴えない。 日経平均は50円程度の狭いレンジながらも、前日の大幅上昇の反動や週末要因等が意識されるなかでは、相当底堅い相場展開であろう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、日東電<6988>、東エレク<8035>等がけん引。ソフトバンクグ<9984>、KDDI<9433>などの下落影響を吸収している。 週末要因から積極的な売買は手控えられると考えられるが、需給的には大きくロングには傾いていないとみられ、反対に売り方の買い戻しが意識されやすく、押し目買い意欲は強いとみられる。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は104円15銭付近、ドル小幅高、日本株高継続で円売り 21日午前の東京外為市場では、ドル・円は小幅高。日本株高を背景にややリスク選好的な円売りが続いた。ドル・円は、103円後半で推移した前日海外市場の流れを受け継ぎ、日経平均株価のプラス圏推移でドル買い・円売りに振れた。 日経平均は寄り付きから伸び悩む展開だがプラス圏での推移が続き、ドル買い・円売り基調は維持された。引き続き売り圧力は強いが、104円台で小じっかりの展開となった。今日は特に重要イベントが予定されておらず、リスク要因が少ないため円売りに振れているもよう。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移となっており、目先の株高継続を見込んだドル買いが観測される。午後の取引も株価を手がかりとした相場展開が見込まれるが、ドルの上値の重さが意識されれば103円台に押し戻される可能性はあろう。 ここまでのドル・円の取引レンジは103円92銭から104円18銭、ユーロ・円は113円55銭から113円85銭、ユーロ・ドルは1.0918ドルから1.0930ドルで推移した。 12時20分時点のドル・円は104円15銭、ユーロ・円は113円55銭、ポンド・円は127円44銭、豪ドル・円は79円44銭で推移している。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・日本ペイント<4612>、そーせい<4565>など5社のレーティング格上げ ・DNAチップ<2397>、テリロジー<3356>、メディ工房<3815>など5社がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・EU大統領 「英国のEU残留を望む」 ・オランド仏大統領 「英国のEU離脱の事前交渉は認めない」 ・メイ英首相 「EUの分裂は英国の利益にならない」 ・黒田日銀総裁 「2017年度中の物価2%達成見通しは修正ありうる」 「国債買入れ自体がすぐに限界に達することはない」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《WA》
関連銘柄 10件
2397 東証スタンダード
700
11/26 15:30
-4(-0.57%)
時価総額 4,737百万円
次世代シークエンス受託解析サービス、マイクロアレイ受託解析サービス等を手掛ける受託事業が主力。診断事業や研究事業も展開。三井化学と資本業務提携。診断事業では肺がんコンパクトパネル事業の拡大等に取り組む。 記:2024/06/13
3356 東証スタンダード
337
10/27 15:00
+7(2.12%)
時価総額 5,587百万円
海外のハードウェアやソフトウェア製品を輸入販売。社内ネットワークの構築や医療機関向け多言語サービスも事業領域。米Synackとのパートナーシップでセキュリティ領域を拡充。受注拡大し、3Q累計は大幅増収。 記:2022/03/23
3815 東証グロース
437
11/26 15:30
-1(-0.23%)
時価総額 4,938百万円
デジタルコンテンツ配信会社。占いがメインのコンテンツを配信。国内最大級の無料占い及びコラムサイト「カナウ」を運営。通話アプリ「きゃらデン」等も。事業の選択と集中実施。26.8期売上高28億円目標。 記:2024/10/20
4565 東証プライム
1,110
11/26 15:30
-26(-2.29%)
時価総額 99,792百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。24年4月に「そーせい」から社名変更。契約一時金及びマイルストン収入が伸びる。新薬の販売も好調。 記:2024/06/10
1,005
11/26 15:30
+2.5(0.25%)
時価総額 2,382,365百万円
1881年創業の塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。ブランド力などが強み。日本では製品値上げの浸透が進む。塗料周辺事業の強化などに取り組む。 記:2024/10/24
6988 東証プライム
2,408.5
11/26 15:30
-50(-2.03%)
時価総額 1,702,234百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(-2.1%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
4,926
11/26 15:30
-36(-0.73%)
時価総額 10,797,033百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(1.42%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(-0.34%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17