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欧米為替見通し:ドルは上値が重い、日銀緩和の不透明感で円買いも
2016/9/5 17:22
FISCO
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*17:22JST 欧米為替見通し:ドルは上値が重い、日銀緩和の不透明感で円買いも 今日5日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開となりそうだ。日本時間の午前中に行われた日銀黒田東彦総裁の講演では、「9月20-21日の金融政策決定会合に向け緩和的な姿勢が見られなかった」(市場筋)と失望感が広がっている。日銀の緩和策に対する不透明感が続けば円買いが出やすく、ドルの上値を抑える可能性があろう。引き続き75日移動平均線が上値抵抗線として機能するかもしれない。 2日に発表された8月雇用統計は、非農業部門雇用者数の下振れや平均時給の伸び率が鈍化しており、9月利上げ観測は再び後退した。ただし、8月の非農業部門雇用者数は季節要因で数字は振れやすく、今後の上方修正が見込まれている。また、6日発表の8月労働市場情勢指数(LMCI)が7月に続き2カ月連続でプラスを示せば、米雇用情勢が悪化したとは言い切れず、8月雇用統計をもって利上げ時期の後ズレを判断するのは早計かもしれない。 実際、ラッカー・リッチモンド連銀総裁は同統計について「まずまず強い内容」と評価しており、9月利上げへの期待感を背景としたドル買いも散見されている。今晩は米国市場がレイバーデーで休場となるため、欧米時間での積極的な売り買いは手控えられる見通しだが、黒田総裁の発言が特に嫌気されなければ、ドルは下げ渋る展開もあり得る。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・8月サービス業PMI改定値(予想:53.1、速報値:53.1) ・17:30 英・8月サービス業PMI(予想:50.0、7月:47.4) ・18:00 ユーロ圏・7月小売売上高(前月比予想:+0.5%、6月:0.0%) ・G20首脳会議(杭州、最終日) ・米国休場(レーバーデー) 《WA》
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