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欧米為替見通し:ドル底堅い、米雇用統計発表後の上値メドは104円半ばとの見方

2016/9/2 18:38 FISCO
*18:38JST 欧米為替見通し:ドル底堅い、米雇用統計発表後の上値メドは104円半ばとの見方 今日の欧米市場では、日本時間午後9時30分発表の米8月雇用統計が焦点となる。連邦準備制度理事会(FRB)が9月20-21日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)会合での政策判断に影響を与えるためだ。ただ、市場では引き続き12月利上げがメーンシナリオのため、今晩の雇用統計が想定内であればドルの大幅な上昇は見込みにくい。 フィッシャーFRB副議長は前週のインタビューで、9月利上げについては「経済指標による」と答え、8月雇用統計がFOMCでの政策決定の有力な判断材料になると指摘した。市場コンセンサスでは失業率が4.8%(前回4.9%)、非農業部門雇用者数は前月比+18万人(同+25.5万人)、平均時給は+0.2%(同+0.3%)。8月31日発表の8月ADP雇用統計を参考にすると、今晩の統計は予想に近い内容が見込まれている。市場では、非農業部門雇用者数が+16万人以上であれば「予想通り」で、+20万人以上なら「ポジティブサプライズ」、逆に15万人以下だと「ネガティブサプライズ」と判断されるようだ。 ただ、8月雇用統計が想定内であっても9月利上げにはなお懐疑的な見方が多い。FRBが重視する雇用情勢について細かく検証するなら、6日発表の8月労働市場情勢指数(LMCI)や7日発表の7月JOLT求職まで待つ必要はあるだろう。7月のLMCIは+1.0となり、今年に入ってようやく上昇に転じたばかりで、「経済指標は決して力強い内容ではなく、12月実施が妥当」(市場筋)と慎重な見方は根強い。 このため、今晩のドル・円は雇用統計が予想通りなら上値メドは104円50銭としたい。ポジティブサプライズでも、105円付近の売り圧力に押されそうだ。ただし、足元では上値抵抗線の75日移動平均線を上抜ければ、目先はサポートラインに変わるかもしれない。一方、ネガティブサプライズとなった場合でもFRBの利上げ方針は堅持されるため、下値は102円50銭程度と予想する。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(前年比予想:-2.9%、6月:-3.1%) ・21:30 米・8月非農業部門雇用者数(予想:+18.0万人、7月:+25.5万人) ・21:30 米・8月失業率(予想:4.8%、7月:4.9%) ・21:30 米・8月平均時給(前月比予想:+0.2%、7月:+0.3%) ・21:30 米・7月貿易収支(予想:-415億ドル、6月:-445億ドル) ・21:30 カナダ・7月貿易収支(予想:-33.0億加ドル、6月:-36.3億加ドル) ・23:00 米・7月製造業受注(前月比予想:+2.0%、6月:-1.5%) ・23:00 米・7月耐久財受注改定値(前月比予想:+4.4%、速報値:+4.4%) ・02:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(金利基準について) 《WA》