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後場に注目すべき3つのポイント~週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ

2016/9/1 12:28 FISCO
*12:29JST 後場に注目すべき3つのポイント~週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ 1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ ・ドル・円は103円27銭付近、下げ渋り、日本株高を反映 ・楽天、スズキなど8社の目標株価変更 ■週足雲下限での攻防で雇用統計通過を待つ 日経平均は小幅に続伸。21.12円高の16908.52円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。小幅に反落して始まった。8月31日の米国市場はADP雇用統計が予想を上振れたことで利上げ観測の拡大が意識され売りが先行。原油相場の下落も嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の16910円だったが、前日の上昇に対する利益確定の流れが先行した格好に。しかし、ADP雇用統計の上振れにより週末の雇用統計に対する上振れが意識されるなか、9月の利上げ観測の高まりからその後はプラス圏で推移している。 もっとも、雇用統計の結果を見極めたいほか、円相場が朝方からやや円安が一服していることもあり、16900円を挟んでのこう着に。日中値幅は60円程度と昨日に続き狭いレンジ内での取引が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは銀行、その他金融、鉄鋼、パルプ紙、水産農林、情報通信、輸送用機器が小じっかり。一方で、鉱業、保険、ガラス土石、機械が小安い。 日経平均は16900円を挟んでの展開となっている。重要イベントを控えているほか、海外勢は5日のレイバーデー明けまでは夏休みで参加者が限られているため、想定内のこう着といったところであろう。また、週足の一目均衡表では雲下限が16945円辺りに位置しており、これが上値抵抗として意識される。16945円から17910円辺りまでの厚い雲であり、これを捉えるには材料不足であろう。まずは雲下限レベルでの攻防をみせつつ、雇用統計明けでの突破を意識したスタンスになりそうだ。 先高期待から引き続き銀行など相対的に出遅れているセクターや銘柄への買戻しや見直しの流れが続きそうである。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は103円27銭付近、下げ渋り、日本株高を反映 1日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価のプラス圏推移で底堅さが意識されている。ドル・円は103円半ばで寄り付き、国内勢による売りが先行し下落基調となったが、日経平均のプラス圏推移で、リスク回避的なドル売り・円買いは広がっていないもよう。ただ、明日の米雇用統計発表を控え投機的なドル買いはやや抑制されている。 また、9月利上げについては期待があまり高まっておらず、ドルは買われやすいがまとまった買いは入りにくいようだ。米雇用統計発表後は、75日移動平均線(104円27銭)付近を上抜けても上値メドは104円台半ばと、それほど大きな上昇は見込まれていない。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移が続いており、ドル・円は午後の取引でも103円台で底堅い展開となるだろう。 なお、中国の底堅い経済指標を受け豪ドル・円が買われたが、10時半に発表されたオーストラリアの4-6月期民間新規設備投資が弱かったため、豪ドル買いは一服。ただ、豪ドル・円のドル・円への影響は限定的だったようだ。 ここまでドル・円は103円15銭から103円44銭、ユーロ・円は115円03銭から115円42銭、ユーロ・ドルは1.1152ドルから1.1166ドルで推移した。 12時21分時点のドル・円は103円27銭、ユーロ・円は115円21銭、ポンド・円は135円75銭、豪ドル・円は77円78銭で推移している。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・楽天<4755>、スズキ<7269>など8社の目標株価変更 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、1銘柄で約18円の押し下げ ・アエリア<3758>、田中化研<4080>、リボミック<4591>などがストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《WA》
関連銘柄 6件
3758 東証スタンダード
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時価総額 6,101百万円
スマホ向けゲーム開発、キャラクターグッズの販売等を行うコンテンツ事業、不動産賃貸・売買等を行うアセットマネージメント事業が柱。ITサービス事業も展開。モバイルコンテンツの開発、配信、運営の強化図る。 記:2024/08/29
4080 東証スタンダード
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時価総額 18,414百万円
住友化学傘下の電池用材料メーカー。リチウムイオン電池用正極材の前駆体、ニッケル水素電池用正極材の製造・販売等を手掛ける。福井県福井市に本社。生産能力は年間約5万トン。既存顧客への拡販などに取り組む。 記:2024/10/21
4591 東証グロース
84
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東大発のバイオベンチャー。核酸医薬の一種であるアプタマーに特化した医薬品の研究・開発を行う。対象疾患「滲出型加齢黄斑変性」のRBM-007が先行パイプライン。東京大学と眼科疾患に関する共同研究契約を締結。 記:2024/08/13
4755 東証プライム
858.4
11/29 15:30
+3.7(0.43%)
時価総額 1,846,887百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
7269 東証プライム
1,586.5
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-3.5(-0.22%)
時価総額 3,116,816百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(0.02%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25