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欧米為替見通し:豪米の金利差意識で豪ドル選好か

2016/8/9 17:23 FISCO
*17:23JST 欧米為替見通し:豪米の金利差意識で豪ドル選好か 今日の欧米外為市場では、豪ドル選好地合いとなりそうだ。オーストラリア準備銀行(中銀)が豪ドル安志向を強めることへの警戒はあるものの、夏休みシーズンで材料難のなか、金利差をクローズアップした取引が続くとみられる。ただ、豪ドル買い・米ドル売りの展開となった場合でも、ドル・円への影響は限定的だろう。 豪準備銀は2日、政策金利を1.75%から1.50%への引き下げを決定し、短期的に豪ドル売りが強まった。しかし、利下げは織り込み済みだったため豪ドルの下げは小幅にとどまった。また、5日に発表された堅調な米7月雇用統計を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測が高まり、豪ドルは対米ドルで一時的に売られたが、週明け8日の取引では値を戻す展開となった。 豪準備銀行は「豪ドル上昇は経済的な調整を複雑にする恐れがある」(2日の声明)と引き続き豪ドル安期待を示唆する一方、FRBは金融正常化の方針を継続している。しかし、両中銀による方向性の異なる金融政策よりも、豪準備銀は1.50%、FRBは0.25-0.50%という現行の政策金利差に着目した取引が市場では志向されており、目先そうした傾向が続くとみられる。ただ、11日のニュージーランド準備銀行による利下げ(予想)が意識されれば、豪ドルの買いはやや弱まる可能性もあろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%、5月:-0.5%) ・17:30 英・6月製造業生産(前月比予想:-0.2%、5月:-0.5%) ・17:30 英・6月貿易収支(予想:-100.75億ポンド、5月:-98.79億ポンド) ・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+0.5%、1-3月期:-0.6%) ・23:00 米・6月卸売在庫(前月比予想:0.0%、5月:0.0%) ・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル) 《WA》