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欧米為替見通し:米雇用統計を注視、予想下振れならドル100円目指す展開も

2016/8/5 18:43 FISCO
*18:43JST 欧米為替見通し:米雇用統計を注視、予想下振れならドル100円目指す展開も 今日の欧米市場では、米国の7月雇用統計の発表が注目される。連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ期待が低下するなか、非農業部門雇用者数の伸びが想定を下回ると、ドル・円はドル売りが強まる見通し。ただ、株価が底堅い値動きとなればドルの下値をサポートしそうだ。 7月29日に発表された米国の4-6月期の国内総生産(GDP)以降、米経済の失速感が広がり、利上げ期待は徐々に低下している。CMEグループが算出するFedウォッチによると、短期金利先物が織り込む9月利上げの確率は足元では12%、12月は34%にとどまっている。今晩21時半発表の7月雇用統計が予想を下回れば、利上げ観測はさらに後退する見通し。市場コンセンサスは失業率が4.8%(6月は4.9%)、非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人(同+28.7万人)、平均時給は前月比+0.2%(同+0.1%)。 市場では、5月分が記録的な鈍化を示し、6月分は逆に予想を大幅に上回った非農業部門雇用者数が注目される。+15万人以下だと持続的な雇用の回復が困難との見方からドル売りが強まりやすい。最近のドル・円のボラティリティの高さを考慮すると、円高に弾みがつけば心理的節目の100円を目指す展開になる可能性はある。しかし、米国の株価や金利が下げなければドルの下値を支えるだろう。一方、+20万人以上ならポジティブ・サプライズだが、年内利上げ期待を高めるほどの材料にはならず、102円回復には届かないとみる。 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・7月非農業部門雇用者数(予想:+18.0万人、6月:+28.7万人) ・21:30 米・7月失業率(予想:4.8%、6月:4.9%) ・21:30 米・7月平均時給(前月比+0.2%(6月:+0.1%) ・21:30 米・6月貿易収支(予想:-430億ドル、5月:-411億ドル) ・21:30 カナダ・7月失業率(予想:6.9%、6月:6.8%) ・21:30 カナダ・6月貿易収支(予想:-28.4億加ドル、5月:-32.8億加ドル) ・04:00 米・6月消費者信用残高(前月比予想:+160.00億ドル、5月:+185.58億ドル)