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後場に注目すべき3つのポイント~TOPIXプラスで日銀買い入るなら、こう着でも心理的インパクト大

2016/8/5 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~TOPIXプラスで日銀買い入るなら、こう着でも心理的インパクト大 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・TOPIXプラスで日銀買い入るなら、こう着でも心理的インパクト大 ・ドル・円は101円07銭付近、ドルもみあい、日本株の伸び悩みを意識 ・トヨタ、新日鐵住金ソリュなど4社の目標株価変更 ■TOPIXプラスで日銀買い入るなら、こう着でも心理的インパクト大 日経平均は小幅に続伸。45.86円高の16300.75円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えている。米国市場は雇用統計を控えて高安まちまちとなったが、前日の日銀によるETF買い入れのインパクトが大きく、心理的に売り方の買戻しを誘う流れに向かわせている。また、決算発表で17年3月期予想を下方修正したトヨタ自<7203>が買い先行で始まったことも、安心感につながった。 買い先行で始まった日経平均は、寄付き直後には一時16355.98円まで上げ幅を広げている。ただ、積極的な上値追いにも慎重であり、買い一巡後は16300円を挟んでのもみ合いが続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗しており、若干ながら値下がり数が上回っている。規模別指数は大型、中型株指数が上昇し、小型株指数は軟調。セクターでは証券、輸送用機器、鉱業、その他金融、精密機器、パルプ紙が上昇。半面、医薬品、保険、電力ガス、繊維、小売が冴えない。 日経平均は25日線と5日線レベルでのこう着となっている。一目均衡表では転換線に上値を抑えられているものの、雲上限を突破してきている。米雇用統計の発表を控えている週末としては底堅い相場展開であろう。とはいえ、日銀のETF買い入れに対する需給要因への思惑が買い戻しを誘っている感があり、中小型株などには利食いに押される動きも目立ってきている。インデックスに絡んだコア銘柄が中心になるため、日経平均の底堅い値動きほど、市場のムードはそれ程良くはない。 後場については、日銀のETF買い入れが行われるかが注目されるところ。TOPIXが辛うじてプラス圏で推移するなか、ETF買い入れが観測されるようだと、心理的に市場に与える影響は大きい。売り仕掛け的な商いは出しづらく、利益確定とはいえ、より下を売り込む流れにもなりづらいだろう。調整局面では押し目買い意欲の強さが意識されることになりそうだ。 (株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は101円07銭付近、ドルもみあい、日本株の伸び悩みを意識 5日午前の東京外為市場では、ドル・円は101円前半でもみあう展開となった。日経平均株価の伸び悩みを受け、狭いレンジ内での値動き。ドル・円は101円20銭付近で寄り付いた後、日経平均の上昇を受けドル買い・円売りに振れたが、その後は株価が伸び悩んだことでドルは積極的な買いが手控えられたようだ。昼にかけては上値の重さが意識され、101円付近に下げる場面もみられた。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しているため、ドルは午後の取引でも101円前半で底堅い値動きが見込まれる。ただ、今晩21時半発表の7月米雇用統計を控え動きづらいため、動意の薄い展開を想定したい。一方、英中銀は3-4日開催した金融政策委員会(MPC)で金融緩和を決定。ポンドには先安観が強まっており、目先はドル・円の値動きに影響を与える要因として警戒されている。 ここまでドル・円は101円06銭から101円37銭、ユーロ・円は112円52銭から112円85銭、ユーロ・ドルは1.1126ドルから1.1135ドルで推移した。 12時25分時点のドル・円は101円07銭、ユーロ・円は112円55銭、ポンド・円は132円73銭、豪ドル・円は77円37銭で推移している。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・トヨタ<7203>、新日鐵住金ソリュ<2327>など4社の目標株価変更 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、1銘柄で日経平均を約47円押し上げ ・東福粉<2006>、極楽湯<2340>、アイビー<4918>、エイチワン<5989>などがストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・麻生財務相 「40年債増発については市場参加者と対話」 ・石原経済再生相 「為替の動向を政府として注視ている」 「ヘリマネは政府として考えていない」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・14:00 6月景気動向指数・先行(予想:99.7、5月:99.7) <海外> ・15:00 独・6月製造業受注(前月比予想:+0.5%、5月:0.0%) 《WA》
関連銘柄 7件
2006 福証
154
10/26 9:17
-2(-1.28%)
時価総額 1,540百万円
九州を地盤とした製粉企業。日本製粉の傘下に入り、製造効率の向上など進める。低価格志向による価格競争激しいが、コスト削減奏功し採算改善。16.3期は黒字に。株式交換で日本製粉の完全子会社となり上場廃止へ。 記:2016/09/23
2327 東証プライム
4,140
11/25 15:30
-51(-1.22%)
時価総額 757,628百万円
日本製鉄傘下のシステムインテグレーター大手。産業・鉄鋼向けなどのビジネスソリューション、コンサルティング&デジタルサービス等を手掛ける。仮想デスクトップサービスなど各種ソリューションの拡販に取り組む。 記:2024/08/02
2340 東証スタンダード
441
11/25 15:30
+4(0.92%)
時価総額 13,725百万円
スーパー銭湯「極楽湯」、複合温浴施設「RAKU SPA」の運営等を行う極楽湯を中核とする持株会社。地下地質調査等を行うエオネックスなども傘下に持つ。アニメコンテンツ、Vtuberとのコラボイベントを実施。 記:2024/08/27
4918 東証スタンダード
246
11/25 15:30
±0(0%)
時価総額 1,315百万円
スキンケア・メークアップなどの化粧品、美容補助商品等の製造・販売を行う。全国の販売会社を通じた対面販売に特徴。スキンケア部門の売上高比率が高い。浸透美活液「レッドパワー セラム」などの販促を強化。 記:2024/08/26
5989 東証プライム
1,019
11/25 15:30
+37(3.77%)
時価総額 28,932百万円
ホンダ系の自動車部品メーカー。ヒラタ、本郷の合併で2006年に誕生。フロントバルクヘッドやリアフレームなどの自動車フレーム部品が主力。グローバルに販路拡大推進。生産能力の最適化、事業領域の拡大図る。 記:2024/07/02
7203 東証プライム
2,694.5
11/25 15:30
+30(1.13%)
時価総額 42,559,592百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25