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欧米為替見通し:ドルは弱含みか、米ISM指数が予想下振れなら102円割れも

2016/8/1 17:16 FISCO
*17:16JST 欧米為替見通し:ドルは弱含みか、米ISM指数が予想下振れなら102円割れも 今日の欧米市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。前週末に発表された米4-6月期国内総生産(GDP)が低調だったことから、今晩の7月ISM製造業景況指数が前回を下振れると、早期利上げ観測の後退でドル売りにつながりやすい。ドルは節目の102円を維持できるかどうかが注目される。 7月29日に発表された4-6月期GDPは前期比年率+1.2%と、1-3月期の+1.1%を小幅に上回ったが、予想の+2.6%を下回った。同日日銀が発表した政策への失望も加わり、この日のドル・円は102円付近まで下落。7月に発表された米国経済はしっかりの内容となっていただけに、弱いGDPを受け一部で再燃した早期利上げへの期待は後退。週明け1日のアジア市場では、ドルは日経平均株価や米10年債利回りの上昇に押し上げられ、102円60銭台まで上昇したが、「市場センチメントは良くない」(外為ディーラー)ようだ。 本日23時発表の7月ISM製造業景況指数は53.0と、6月の53.2を小幅に下回る見込み。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は1日、インドネシアでの講演で「米経済にリスクは残る。利上げは慎重に検討すべき」と述べており、ISMが弱含むと米国経済の減速懸念が広がりドルは102円を割り込む可能性があろう。市場関係者は節目の102円を維持できるか注目している。逆に、ISMがしっかりの内容だった場合には、5日発表の7月米雇用統計への期待から値を戻し、103円を目指す展開になる可能性もある。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・7月製造業PMI改定値(予想:51.9、速報値:51.9) ・17:30 英・7月製造業PMI改定値(予想:49.1、速報値:49.1) ・22:45 米・7月製造業PMI改定値(予想:52.9、速報値:52.9) ・23:00 米・7月ISM製造業景況指数(予想:53.0、6月:53.2) ・23:00 米・6月建設支出(前月比予想:+0.5%、5月:-0.8%)