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欧米為替見通し:ユーロ・円は上昇の可能性、ECBの今後の金融緩和方針を材料視

2016/7/21 17:24 FISCO
*17:24JST 欧米為替見通し:ユーロ・円は上昇の可能性、ECBの今後の金融緩和方針を材料視 今日の欧米外為市場では、ユーロ・円は上昇基調となりそうだ。ユーロ圏経済の足元の弱含みから欧州中銀(ECB)は現行の金融政策維持を決定する見通し。ただ、目先について追加緩和の必要性が示されない可能性からユーロ買いに振れる展開を予想したい。ドル・円はこれに反応し、小幅に上昇するかもしれない。 今晩は、20時45分のECBの政策金利発表と21時半のドラギECB総裁の記者会見が注目される。19日に発表された独・7月ZEW景気期待指数は-6.8と、前回+19.2を大きく下回った。また、20日の7月ユーロ圏消費者信頼感指数も-7.9と、前回-7.2(修正)を下振れており、足元では欧州の低調な経済指標が目立つ。英国の欧州連合(EU)離脱選択によるユーロ圏経済への影響が指摘されており、ECBは緩和的な金融政策を維持することになろう。 ドラギ総裁の記者会見では、ECBの今後の金融緩和のスタンスが焦点となる。英中銀(BOE)は今月13-14日に開催した金融政策委員会で、市場の予想に反し利下げを見送った。その後、英国の実体経済についてEU離脱の影響は軽微とする調査結果を発表。ECBもBOE同様、金融緩和維持に消極的となる見込みで、リスクオフのユーロ買いに振れるだろう。また、日本政府による経済対策や日銀の追加金融緩和への期待による円売りも、ユーロを押し上げそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・6月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-0.6%、5月:+0.9%) ・17:30 英・6月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+95億ポンド、5月:+97億ポンド) ・20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会(政策金利据え置き予想) ・21:30 ドラギECB総裁会見 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.5万件、前回:25.4万件) ・21:30 米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:4.5、6月:4.7) ・22:00 米・5月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、4月:+0.2%) ・23:00 米・6月中古住宅販売件数(予想:548万戸、5月:553万戸) ・23:00 米・6月景気先行指数(前月比予想:+0.2%、5月:-0.2%) ・南ア準備銀行が政策金利発表(7.00%に据え置き予想) 《WA》