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欧米為替見通し:ドル買い継続か、米経済指標や株価にらみ

2016/7/15 17:28 FISCO
*17:28JST 欧米為替見通し:ドル買い継続か、米経済指標や株価にらみ 今晩から来週にかけての欧米外為市場では、ドル・円は買いが続きそうだ。株価の続伸や前回から上振れが予想される米経済指標を背景に、リスク選好的な動きが予想される。一方で、目先本格化する米企業決算で業績悪化への懸念が強まれば株価は伸び悩み、ドルは上値が重くなる展開も想定したい。 今週は欧米やアジアの株価の急回復が目立っている。今晩も米国株は上昇が期待されるため、ドル買いは続くと予想する。また、米経済指標のうち、6月消費者物価指数(21時半)、6月鉱工業生産(22時15分)、6月設備稼働率(同)などが予想通り前回を上振れる内容となれば株価の押し上げ要因となるため、ドル・円は連れ高しそうだ。6月24日の急落前に付けた106円84銭が上値目安となる。 一方で、ドル・円は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う先行き不透明感のなか、1週間で6円(6%)超も値を切り上げたため、過熱感が指摘される。来週発表のバンク・オブ・アメリカ(18日)、ゴールドマン(19日)などの4-6月期決算が市場予想を下回れば、株価は上げ渋り、ドルの上昇を抑えそうだ。また、共和党大会(18-21日)でドル高政策に批判的なトランプ氏が大統領候補として正式に指名されれば、ドル買いはやや弱まるかもしれない。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.1%、速報値:+0.1%) ・18:00 ユーロ圏・5月貿易収支(予想:+250億ユーロ、4月:+275億ユーロ) ・21:30 米・6月小売売上高(前月比予想:+0.1%、5月:+0.5%) ・21:30 米・6月消費者物価指数(前年比予想:+1.1%、5月:+1.0%) ・21:30 米・7月NY連銀製造業景気指数(予想:5.00、6月:6.01) ・22:15 米・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、5月:-0.4%) ・22:15 米・6月設備稼働率(予想:75.1%、5月:74.9%) ・23:00 米・5月企業在庫(前月比予想:+0.1%、4月:+0.1%) ・23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:93.5、6月:93.5) ・02:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(金融政策) ・02:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁が会合出席 《WA》