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欧米為替見通し:ドル弱含みか、FRB議長は“ハト派”回帰の可能性

2016/6/21 17:08 FISCO
*17:12JST 欧米為替見通し:ドル弱含みか、FRB議長は“ハト派”回帰の可能性 今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開となりそうだ。利上げに前向きな発言を繰り返してきたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で「ハト派」的な見解を示す可能性があるためだ。英国の欧州連合(EU)離脱懸念はなお予断を許さない情勢だが、リスク回避的な動きはいったん収束し、21日の海外市場では米金融政策が焦点となる。 イエレン議長は21日23時から上院で、22日23時には下院で、それぞれ半期に1度の議会証言を行う。前回2月には、雇用情勢の改善をベースにインフレの上昇に期待感を示した。しかし、6月3日に発表された5月雇用統計は記録的な低水準にとどまり、6月14-15日の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げを見送った。イエレン議長はその際、7月の実施に可能性を残した。このため、23日に実施される英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で英国の残留が決まれば、FRBは7月利上げに踏み切る、と市場ではみられている。 しかし、17日にタカ派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁が講演で、今後2年半で追加利上げの回数は1回にとどまるとハト派的な見解を示した。この発言をきっかけに米早期利上げ観測は一気に後退。FRBが英国のEU離脱懸念の混乱に乗じて利上げ方針の修正を図ろうとしているのなら、ブラード総裁の発言はイエレン議長の「露払い」役を演じたことになろう。イエレン議長はFOMC内で最もタカ派と揶揄されたこともあったが、もともとはハト派と位置づけられている。今回の議会証言で弱気なスタンスが示された場合、米株高が進まなければドル・円は103円台での推移となるだろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・5月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+95億ポンド、4月:+72億ポンド) ・18:00 独・6月ZEW景気期待指数(予想:4.8、5月:6.4) ・23:00 イエレン米FRB議長が上院証言 ・02:00 米財務省5年債入札(340億ドル) ・03:30 パウエル米FRB理事が討論会参加 《WA》