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今日の為替市場ポイント:ドル・円は110円台後半で推移か、NYダウの下落などを意識してリスク選好の円売り一服も

2016/6/1 8:19 FISCO
*08:20JST 今日の為替市場ポイント:ドル・円は110円台後半で推移か、NYダウの下落などを意識してリスク選好の円売り一服も 5月31日のドル・円相場は、東京市場では110円80銭から111円35銭まで上昇。欧米市場でドルは111円25銭から110円50銭まで反落し、110円73銭で取引を終えた。 本日6月1日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。NYダウの下落や原油先物の伸び悩みを意識して、リスク選好的な円売り・ドル買いはやや一服する可能性がある。 米商務省が5月31日発表した4月個人消費支出は前月比+1.0%の高い伸びを記録した。市場予想は同比+0.7%程度だった。また、食品とエネルギーを除いたコアの個人消費支出(PCE)物価指数は、前月比+0.2%、前年比では+1.6%となった。前年比の上昇率は市場予想と一致し、3月実績と同水準だった。 市場関係者の間では、4月のコアPCE上昇率が市場予想の+1.6%を上回っていた場合、6月追加利上げの可能性はさらに高まるとの見方が多かったもようだ。しかしながら、市場予想と一致したことから、現時点で物価上昇率が2%水準に向けて加速していくとの予断は持てないとの声が聞かれている。 個人消費自体は好調であることから、6月追加利上げ観測は後退していないが、6月3日に発表される5月雇用統計の内容が6月追加利上げの可否を決定する重要な判断材料になるとの見方が増えており、雇用統計発表までは様子見を続ける投資家が増えるものとみられる。 《WA》