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*16:40JST 円相場を睨みながらの相場展開が続こう【クロージング】 4日の日経平均は続落。40.89円安の16123.27円（出来高概算20億6000万株）で取引を終えた。1日の米雇用統計は予想を大きく上回ったが、追加利上げ観測はそれ程高まらず、円相場は111円台と円高傾向に。また、原油先物相場が不安定な値動きとなっていることも重しになるなか、続落で始まった。先週末に600円近い大幅な下げとなった反動もあり、自律反発狙いから売り一巡後はプラス圏を回復する場面もみられた。しかし、16000円処での下げ渋りがみられる一方で、ファーストリテ<9983>が終日軟調だったほか、円高が嫌気されて輸出関連などが弱い動きとなるなか、先週末の終値を挟んでのこう着が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めていた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれ上昇しているが、大型株指数の鈍さが目立つ。セクターでは水産農林、食料品、医薬品、陸運が堅調。一方で、輸送用機器、ゴム製品、証券が冴えない。 日経平均は16000円処での底堅さが意識されていたが、価格帯別出来高では15900-16100円辺りで積み上がりをみせているため、この水準が踏ん張り処である。これを割り込んでくるようだと、下に走りやすくなりそうだ。また、本日は円高が重しとなっているが、6日に前回の連邦公開市場委員会（FOMC）議事録が公開されるほか、7日にはイエレン米連邦準備制度理事会（FRB）議長のほか、バーナンキ氏、グリーンスパン氏、ボルカー氏の歴代FRB議長が「ミレニアム世代の人口問題」をテーマに公開討論を行う予定である。 FOMC議事録では、年内の追加利上げに向けて、FOMCメンバーが国際情勢や金融市場、インフレ見通しについてどのような議論を行ったのか注目される。また、歴代FRB議長の討論会では、直接の議題ではないものの、金融政策に言及する可能性がある。為替相場への変動要因になりやすく、手掛けづらい相場展開が続きそうである。 《AK》