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ユーロ週間見通し:対円レートは下げ渋りか、欧米株高継続はユーロ買い材料

2016/3/19 15:15 FISCO
*15:15JST ユーロ週間見通し:対円レートは下げ渋りか、欧米株高継続はユーロ買い材料 ■堅調推移、米利上げペース鈍化観測で買い強まる 先週のユーロ・ドルは堅調推移。米利上げペース鈍化の思惑が強まり、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ユーロは一時2月11日以来となる1.1342ドルまで買われたが、欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事が追加利下げも除外しない方針を示したことでユーロ買いは週末前に一服した。取引レンジ:1.1058ドル-1.1342ドル。 ■米利上げペース鈍化の思惑で底堅い展開か 今週のユーロ・ドルは底堅い展開か。2016年における米利上げペース鈍化の思惑でユーロ買い・ドル売りが大きく後退することはなさそうだ。25日発表の10-12月期米国内総生産(GDP)確定値などの経済指標が予想を上回っても、積極的なドル買い材料とはなりにくい見通し。 予想レンジ:1.1150ドル-1.1450ドル ■対円レートは下落、ECBによる追加緩和観測が再浮上 先週のユーロは対円で下落。日本銀行が金融政策の現状維持を決めたことから、ユーロの対円レートは反落。米利上げペース鈍化でユーロ買い・米ドル売りが活発となったが、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が再浮上し、ユーロの対円レートは伸び悩んだ。取引レンジ:125円10銭-127円16銭。 ■対円レートは下げ渋りか、欧米株高継続はユーロ買い材料 今週のユーロ・円は下げ渋りか。ECBによる追加緩和の可能性が浮上しているが、欧米株高や原油高が続いた場合、リスク選好的な円売り・ユーロ買いが増える見通し。ユーロ・ドル相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは下げ渋る展開となりそうだ。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・21日:1月経常収支(12月:+414億ユーロ) ・22日:3月ZEW調査期待指数(2月:13.6) ・22日:3月マークイット製造業PMI(予想:51.4、2月:51.2) ・22日:3月マークイットサービス業PMI(予想:53.4、2月:53.3) 予想レンジ:124円00銭-128円00銭 《FA》