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欧米為替見通し:ポンド売りは継続か、英国のEU離脱に現実味
2016/2/22 17:23
FISCO
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*17:23JST 欧米為替見通し:ポンド売りは継続か、英国のEU離脱に現実味 今日の欧米外為市場では、ポンド・ドルの調整売りが強まりそうだ。英国政府が欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票の6月23日実施を正式決定したことが意識されるためだ。現時点で世論は拮抗しているものの、EU離脱に現実味が増していることから当面はポンド売りが続く展開を想定する。 英国のキャメロン首相は20日、同国がEUから離脱すべきか賛否を問う国民投票を6月23日に実施すると発表した。首相自身はEU残留を訴えていく方針。英国内にはEUに対する毎年の拠出金約160億ユーロ(2015年、全体の10%あまり)は国内問題に使われるべきといった意見が多く、すでにロンドン市長のような有力政治家が離脱を呼びかける方針を示すなど、離脱は現実的な問題となりつつある。また、急増するユーロ圏諸国からの移民や難民に対し国民の不満が高まっていることも、EU離脱を支持する要因となろう。 年初からの市場の混乱などで主要国の中銀は「ハト派」的なスタンスに傾き、英中銀も国内経済の減速懸念で早期の引き締め観測が後退していたことから、ポンド・ドルの下落ペースは足元1.42ドルからそれほど急激には進まない公算。一方で、ポンド・ドルは1990年代以降、1.40ドル付近が下値支持線として機能してきたが、国民投票実施の決定で英中銀による利上げ論議が棚上げされ、ポンドを買い支える手がかりを失ったことから、国民投票までの約4カ月間にこの水準を割り込む可能性は高い。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 独・2月製造業PMI速報値(予想:51.9、1月:52.3) ・17:30 独・2月サービス業PMI速報値(予想:54.7、1月:55.0) ・17:30 独・2月総合PMI速報値(予想:54.1、1月:54.5) ・18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI速報値(予想:52.0、1月:52.3) ・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI速報値(予想:53.4、1月:53.6) ・18:00 ユーロ圏・2月総合PMI速報値(予想:53.3、1月:53.6) ・22:30 米・1月シカゴ連銀全米活動指数(12月:-0.22) ・23:45 米・2月製造業PMI速報値(予想:52.5、1月:52.4) 《SY》
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