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欧米為替見通し:日銀緩和期待で来週はドル120円か、政策内容によっては円高も

2016/1/22 17:14 FISCO
*17:14JST 欧米為替見通し:日銀緩和期待で来週はドル120円か、政策内容によっては円高も 来週のドル・円は、日銀が28-29日の金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切るとの期待感から、120円を目指す展開となりそうだ。ただ、日銀が実際に緩和を実施しても、政策の内容に失望感が広がれば、かえって円高に振れやすくなる展開が見込まれるため、警戒も必要だ。 日経平均株価は大発会から21日まで「2勝11敗」。22日は大幅に反発したが、基調が反転したとは考えにくい。また、中国経済の先行き不透明感や世界的な供給過剰懸念を背景とした原油価格の記録的な安値圏推移が続いていることから、外為市場では、日銀は来週の金融政策決定会合で追加緩和を実施するとの期待が高まっている。ある邦銀関係者は、米連邦準備制度理事会(FRB)が26-27日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で米利上げペースは鈍化するとの見方が強まり、それに伴うドル安・円高によって日銀の政策余地が広がると予想する。ドル・円は29日時点に118円付近で推移していれば、日銀の緩和実施により120円付近まで上昇すると見込む。 その一方で、日銀が実際に緩和を実施しても、政策の内容によっては逆効果になる可能性があるだろう。邦銀のある外為ディーラーは「ETFの買い入れ増額などが盛り込まれないと、緩和の効果は薄い」と指摘。政策効果が見込めなければ昨年12月17-18日に日銀が「補完措置」の導入を決めた直後、いったんドル高に振れながら急落した時の二の舞となりそうだ。また、先の邦銀関係者は「年初からの市場の混乱は中国経済の不透明感や原油安といった外部要因が大きいため、日銀の緩和だけで、悪化した地合いを好転させることができるとは思えない」とし、緩和の効果は長続きしないとの見方を示す。日銀の対応が裏目に出れば、ドル・円は20日に付けた115円98銭まで下落する展開となるだろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 独・1月製造業PMI速報値(予想:53.0、12月:53.2) ・17:30 独・1月サービス業PMI速報値(予想:55.5、12月:56.0) ・17:30 独・1月総合PMI速報値(予想:55.1、12月:55.5) ・18:00 ユーロ圏・1月製造業PMI速報値(予想:53.0、12月:53.2) ・18:00 ユーロ圏・1月サービス業PMI速報値(予想:54.2、12月:54.2) ・18:00 ユーロ圏・1月総合PMI速報値(予想:54.1、12月:54.3) ・18:30 英・12月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-0.3%、11月:+1.7%) ・18:30 英・12月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+105億ポンド、11月:+142億ポンド) ・22:30 米・12月シカゴ連銀全米活動指数(予想:-0.15、11月:-0.30) ・22:30 カナダ・11月小売売上高(前月比予想:+0.2%、10月:+0.1%) ・22:30 カナダ・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、11月:+1.4%) ・23:45 米・1月製造業PMI速報値(予想:51.0、12月:51.2) ・24:00 米・12月中古住宅販売件数(予想:520万戸、11月:476万戸) ・24:00 米・12月景気先行指数(前月比予想:-0.2%、11月:+0.4%) 《SY》