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欧米為替見通し:自然災害頻発で追加緩和期待が浮上するも、ドルは上値重い

2015/9/14 17:34 FISCO
*17:34JST 欧米為替見通し:自然災害頻発で追加緩和期待が浮上するも、ドルは上値重い 今日の欧米市場ではドル・円は買われやすいが上値は重くなると想定する。阿蘇山噴火など自然災害が頻発し、2011年の東日本大震災など過去には災害後に追加緩和が実施されたことが市場では想起されている。一方、14-15日の日銀金融政策決定会合の後、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えていることから積極的なポジション取りは回避されるとの見方もある。 前週から今週にかけて、自然災害が発生している。14日午前、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口が噴火し、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられた。これを受け、首相官邸は情報連絡室を設置した。また、前週には、台風発生に伴う大雨で、鬼怒川の堤防が決壊。茨城県常総市などで大規模な水害が発生し、自衛隊などによる救助活動が続いている。 こうした自然災害を受け、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災で、日銀が金融政策の緩和に動いたことが市場では想起されており、ドル・円は買いにつながりやすいとみられる。 一方、明日まで開催される日銀決定会合では、大方の市場関係者が現行政策の維持を予想している。自民党の山本幸三衆院議員が10日の通信社のインタビューで、日銀の金融政策に関し、経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の決定会合に合わせて追加緩和に踏み切るべきだとの認識を示した。「物価上昇が目標に達していないので、10月以降は緩和せざるを得ない状況になるだろう」との見方を示す。 こうした観測を背景にドル・円は買われやすい地合いとなりそうだが、16-17日にFOMCを控えていることを考慮すると、新規マネーを巻き込んだ積極的なドル買いは難しいか。ポジション調整的な動きに留まることで、欧米市場ではドル・円の上値は重くなろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、6月:-0.4%) 《SY》