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ポジション取りづらい中でのITバブル高値接近でキャッシュは豊富か【クロージング】

2015/6/23 16:43 FISCO
*16:44JST ポジション取りづらい中でのITバブル高値接近でキャッシュは豊富か【クロージング】 23日の日経平均は大幅に続伸。381.23円高の20809.42円(出来高概算28億3000万株)と年初来高値を更新して取引を終えた。上げ幅は今年最大となった。 ギリシャへの金融支援について、ユーロ圏の首脳は緊急の会議を開き、支援の条件となるギリシャの構造改革案についてさらに協議が必要だという認識で一致し、今週中に合意を目指すことになった。進展期待が欧米市場の上昇につながるなか、東京市場も幅広い銘柄に買いが先行した。 20500円を回復して始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を拡大させており、年初来高値を更新。大引けにかけても勢いは衰えず、本日の高値で取引を終えている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の8割を占めるほぼ全面高商状。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは33業種すべてが上昇している。 日経平均は一気に20800円を回復する想定以上に強い相場展開となった。ギリシャ金融支援に対する進展期待などが材料となったが、直近で2万円を割り込み、その後一気に800円の上昇となっており、買戻しとみられる売買が多かったとみられる。また、足元の需給では利益確定は出すものの、積極的に買いポジションを取りに行きづらい状況だった。良好な需給状況も全体を押し上げる要因だった。 日経平均は、いよいよ2000年のITバブル高値(20833.21円)が射程に入ってきている。高値更新でいったんは達成感が意識されやすい。ただし、ギリシャについては、欧州連合は24日にもユーロ圏財務相会議で大筋合意し、25-26日に予定されているEU首脳会議で最終的な承認を得られれば、さらにリスクオンの状況になる。 また、政府の成長戦略「日本再興戦略」の素案が伝えられているが、月内に発表される成長戦略への期待感も高まるほか、株主総会集中で企業の変化への期待なども株価押し上げ要因になりやすい。足元の調整でキャッシュポジションが積み上がっているとも考えられよう。そのため、ITバブル高値更新後も達成感にはつながらない可能性が高そうだ。直近の調整幅をリプレイスした21200円辺りや96年7月末以来となる22000円なども次第に意識されてくる可能性がある。 《AK》