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今夜に注目すべき3つのポイント~ユーロ圏財務相会合(22:00~)に注目

2015/6/18 18:06 FISCO
*18:06JST 今夜に注目すべき3つのポイント~ユーロ圏財務相会合(22:00~)に注目 18日の欧米市場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■米国株式見通し:ユーロ圏財務相会合(22:00~)に注目 ■日経225先物ナイト:日中比20円安の19940円で推移 ■欧米為替見通し:ギリシャの最後の審判と米国下院での採決に要注目 ■ユーロ圏財務相会合(22:00~)に注目 17日のNY市場は上昇。朝方は買いが先行したものの、ギリシャ情勢や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から下落に転じた。イエレンFRB議長の質疑応答では、利上げのタイミングが必要以上に重視されていることを牽制しつつ、引き続き相当期間に渡って緩和的な金融政策を維持する姿勢が示され、FOMCの発表をきっかけに上昇に転じた。ダウ平均は31.26ドル高の17935.74、ナスダックは9.33ポイント高の5064.88。 グローベックスは小動きに推移しているが、市場の関心はギリシャを巡るユーロ圏の財務相会合(22:00~)となるため、欧州の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。欧州市場は軒並み小安く推移しており、手掛けづらい展開に。 また、昨日はイエレン議長会見により、年内の利上げ再開が見込まれるものの、しばらくは金融緩和政策を維持するとの見方が安心感につながった。好材料視した流れが継続するとは考えづらく、ギリシャ支援問題の行方次第では、下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。その他、日本や中国など、アジア市場の下落なども重石になる可能性がある。 なお、経済指標では経常収支(1-3月)、消費者物価コア指数(5月)、新規失業保険申請件数(先週)、消費者信頼感(先週)、景気先行指数(5月)などが予定されている。内容次第では利上げ時期への思惑につながり、相場変動要因になりやすい。 ■日経225先物ナイトは日中終値比20円安の19940円で推移 17時45分時点の日経225先物ナイト・セッションは日中終値比20円安の19940円で推移。欧州株式市場では主要株価指数は総じてマイナスで推移している。本日の日本時間22時からユーロ圏財務相会合が開催される。ツィプラス首相は「救済条件は受け入れられないものであれば拒否しその責任を負う用意がある」とコメントするなど、今回の会合で妥結を求めるのは難しいとの見方。「また4ヶ月ほど先送り」なのか「6月末」までに妥協案を策定するのか見極めが必要となる。 (日本時間17:45時点 / 現在値 / 前日比 / 前日比(%)) ・イギリス FT100 / 6649.75 / -30.80 / -0.46% ・フランス CAC40 / 4747.27 / -43.35 / -0.90% ・ドイツ DAX / 10871.38 / -106.63 / -0.97% ■ギリシャの最後の審判と米国下院での採決に要注目 本日18日の欧米市場のドル・円は、ユーロ圏財務相会合、米国下院での貿易促進権限(TPA)法案の採決、米国のインフレ指標と雇用関連指標などに注目する展開となる。 連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、利上げ開始の条件が物価情勢と雇用情勢に「合理的な確信」が生まれた時、と再表明されたことで、本日の米国5月のインフレ率、米国6月の雇用統計の調査対象週(6月12日)の新規失業保険申請件数に注目することになる。 本日のユーロ圏財務相会合はギリシャに対する最後の審判となりかねないが、バルファキス・ギリシャ財務相は、債権団と合意する公算は小さい、と述べている。 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、「合意に至らなければ、ギリシャは債務不履行(デフォルト)へのつらい道のりを進むことを余儀なくされ、最終的にはユーロ圏と欧州連合を離脱することになる」と述べている。 ツィプラス・ギリシャ首相は「救済条件は受け入れられないものであれば拒否し、その責任を負う用意がある」と述べている。 ギリシャ政府は、国際債権団のチキンレースで崖の下に落ちる可能性が高まっているが、明日開催予定のツィプラス・ギリシャ首相とプーチン露大統領の首脳会談で、プーチン露大統領が崖の下に安全網を張ってくれる可能性に警戒することになる。すなわち、ギリシャが、崖の上の北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)から、崖の下のロシアの橋頭堡に移行することになれば、欧米とロシアの対決構造が第2次冷戦へと緊迫化することになる。 米国下院では、12日に否決された貿易調整援助制度(TAA)の採決は7月末まで先送りしたままで、大統領貿易促進権限(TPA)の採決を行う。 アベノミクスの「第1の矢(金融緩和政策)」の射手である黒田日銀総裁が円安牽制発言をした理由は、「第3の矢(成長戦略)」の環太平洋経済連携協定(TPP)合意に向けて、米国議会での貿易促進権限法案の成立を促すためとのことで、米下院での採決に要注目か。 ☆欧米市場のイベントスケジュール☆ ・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-1173億ドル、10-12月期:-1135億ドル) ・21:30 米・5月消費者物価指数(前年比予想:+0.1%、4月:-0.2%) ・21:30 米・5月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.8%、4月:+1.8%) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.7万件、前回:27.9万件) ・22:00 ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク) ・23:00 米・6月フィラデルフィア連銀景況指数(予想:8.0、5月:6.7) ・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:+0.4%、4月:+0.7%) 《SY》