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今夜に注目すべき3つのポイント~ギリシャ情勢、FOMCを見極め、E3開催でMSなどの動向に注目

2015/6/16 19:06 FISCO
*19:07JST 今夜に注目すべき3つのポイント~ギリシャ情勢、FOMCを見極め、E3開催でMSなどの動向に注目 16日の欧米市場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■米国株式見通し:ギリシャ債務への警戒 ■日経225先物ナイト:一時120円安の20110円まで下落、不透明感が強まり欧州版恐怖指数は上昇へ ■欧米為替見通し:ギリシャ債務協議と米国下院の採決に要注目 ■ギリシャ債務への警戒 15日のNY市場は下落。ギリシャと欧州連合(EU)との交渉が決裂し、債務不履行に陥る可能性が高まったことから欧州株が全面安となり売りが先行。朝方発表された6月NY連銀製造業景況指数が大幅に落ち込んだほか、5月鉱工業生産指数も予想を下振れたことが嫌気された。ダウ平均は107.67ドル安の17791.17、ナスダックは21.13ポイント安の5029.97。 グローベックスの米株先物は、NYダウで60ドル安程度を織り込んでおり、売り優勢の相場展開になりそうだ。また、ギリシャへの金融支援をめぐる同国と国際債権団との交渉が不調に終わり、ユーロ圏債券市場では、スペインやイタリア、ポルトガルの各国国債が急落。欧州市場は総じて下落していることが嫌気されよう。 また、本日からFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される。17日にはイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見も予定されているため、これを見極めたいとする様子見ムードが強まろう。その他、経済指標では米住宅着工件数(5月)、米住宅建設許可件数(5月)が予定されている。予想を上回る結果となれば、市場は評価する半面、利上げ開始時期が早まるとの見方にもつながるため、ポジション圧縮につながる可能性はありそうだ。 その他、ロサンゼルスで、現地時間の6月16日-18日(日本時間6月17日-19日)の3日間にわたって、コンピュータゲームの見本市 E3 2015(Electronic Entertainment Expo 2015)が開催される。マイクロソフトなどの動向が注目される。 ■一時120円安の20110円まで下落、不透明感が強まり欧州版恐怖指数は上昇へ 225ナイト・セッションは一時、日中終値比120円安の20110円まで下げ幅を拡大している。欧州株式市場では、ギリシャ懸念が高まっていることから主要株価指数は前日比1%前後の下げに。欧州版恐怖指数のVSTOXXは前日比+1.5541の29.4008まで上昇するなど相場の先行きを警戒する動きが強まっている。 (日本時間18:45時点 / 現在値 / 前日比 / 前日比) ・イギリス FT100 / 6682.07 / -28.45 / -0.42% ・フランス CAC40 / 4781.06 / -34.30 / -0.71% ・ドイツ DAX / 10880.59 / -104.38 / -0.95% ■ギリシャ債務協議と米国下院の採決に要注目 本日16日の欧米市場のドル・円は、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動意に乏しい展開の中、米国下院での貿易調整援助制度の再採決とユーロ圏の財務相によるギリシャ債務に関する協議に注目する展開が予想される。 本日、米国下院で貿易促進権限の関連法案である貿易調整援助制度の採決が行われるが、再び否決された場合、環太平洋経済連携協定の日米交渉が暗礁に乗り上げる可能性が高まることになる。黒田日銀総裁による円安牽制の口先介入は、アベノミクスの「第3の矢」を構成する環太平洋経済連携協定推進に向けた援護射撃の可能性があり、米国議会で貿易促進権限法案が成立するか否かが注目される。 また、18日のユーロ圏財務相会合を控えて、本日、ユーロ圏の財務相がギリシャ債務問題を協議する。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、欧州連合が、ギリシャがユーロ圏を離脱しないでデフォルト(債務不履行)可能か否かを検証中、と報じられている。 そして本日16日から18日までツィプラス・ギリシャ首相は、ロシアを訪問する。プーチン・ロシア大統領の野望は、欧州連合に対抗する「ユーラシア連邦」の再構築であり、ウクライナでは、黒海への橋頭堡であるクリミアを確保し、地中海への橋頭堡となるギリシャのピレウス港を確保する目論見が警戒されている。 ギリシャのプランBとして、デフォルト(債務不履行)を宣言して3160億ユーロの借金を踏み倒し、ユーロ圏から離脱することで国際金融市場から追放され、リセッション(景気後退)の長期化が懸念されるものの、ロシアの庇護の下で生き延びていく可能性も想定すべきかもしれない。ギリシャ政府高官は、「欧州という名の船に我々は留まりたい。船長が船外へ押し出すのなら、泳ぐ必要がある」と述べており、欧州連合の船長がギリシャを地中海に追い出した場合、プーチン船長が救命具を投げて救う可能性に要警戒かもしれない。 ☆欧米市場のイベントスケジュール☆ ・21:30 米・5月住宅着工件数(予想:109.1万戸、4月:113.5万戸) ・21:30 米・5月住宅建設許可件数(予想:110万戸、4月:114.3万戸) ・21:30 米議会予算局(CBO)が連邦財政の長期見通し発表 ・ユーロ圏財務当局者がギリシャについて協議 ・米連邦公開市場委員会(FOMC、17日まで) 《SY》