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欧米為替見通し:ギリシャの命運が決まる最終章の幕開け

2015/6/15 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ギリシャの命運が決まる最終章の幕開け 本日15日の欧米市場のドル・円は、16日の米国下院での貿易調整援助制度(TAA)の再採決、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)、18日のユーロ圏財務相会合、18-19日の日本銀行金融政策決定会合などの重要イベントを控えて動意に乏しい展開が予想される。 14日のギリシャ政府と国際債権団の債務協議が決裂したことで、18日のユーロ圏財務相会合での合意を目指したチキンレースの終盤に突入しつつあり、デフォルト(債務不履行)やグリグジット(Grexit:ギリシャのユーロ離脱)などのリスクシナリオに警戒する週となる。 連邦公開市場委員会(FOMC)後のイエレンFRB議長の記者会見は、3月、6月、9月、12月に予定されていることから、重要な金融政策の変更となる利上げ開始は、今月6月、そして、9月、12月と予想されている。 今週のFOMCでは、コアインフレ率が前年比+1.2%、失業率が5.5%、「イエレン・ダッシュボード」では、9つの雇用関連指標の内3つだけがリセッション(景気後退)前を回復しているに過ぎないことで、利上げ開始は無い、と予想されている。 しかしながら、電話による記者会見が実験的に行われていることから、7月のFOMCでも、物価情勢と雇用情勢に「合理的な確信」が生じた場合は、電話会見で説明責任が果たせることで、利上げ開始の可能性が残されていることになる。 そして、イスラエル中銀総裁として世界の中央銀行に先駆けて利上げに踏み切ったタカ派のフィッシャーFRB副議長は、「早めの緩やかな利上げのリスク」と「遅めの急激な利上げのリスク」の比較考量に言及して、フィッシャー・ショックの可能性を示唆している、予断を許せないFOMCを迎えることになる。 また、米国下院では、貿易促進権限(TPA)法案を可決したものの、貿易調整援助制度(TAA)が否決されたことで、明日再採決されるか否かが要注目となる。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・4月貿易収支(予想:+225億ユーロ、3月:+234億ユーロ) ・18:30 ロシア中央銀行が政策金利発表(現行12.50%、1.00%利下げの可能性) ・21:30 米・6月NY連銀製造業景気指数(予想:6.00、5月:3.09) ・22:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会委員会で公聴会 ・22:15 米・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、4月:-0.3%) ・22:15 米・5月設備稼働率(予想:78.4%、4月:78.2%) ・23:00 米・6月NAHB住宅市場指数(予想:56、5月:54) ・05:00 米・4月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(3月:+176億ドル) 《SY》