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欧米為替見通し:「黒田シーリング」下での米国5月小売売上高に要注目

2015/6/11 17:18 FISCO
*17:18JST 欧米為替見通し:「黒田シーリング」下での米国5月小売売上高に要注目 本日11日の欧米市場のドル・円は、米国5月の小売売上高が予想通りならば堅調推移、予想に反して悪化していた場合は、軟調推移が予想される。 昨日、黒田日銀総裁が、ドル・円が124円台で推移している時、「ここからさらに円安はありそうにない」という口先介入を行い、「趣旨が若干曲解されて市場に伝わった」との釈明があったものの、125円が黒田日銀総裁が容認する限界水準「黒田ライン」「黒田シーリング」ではないかとの憶測が生まれている。 黒田日銀総裁は、1997年7月に国際金融局長に就任した後、11月の120円台から1998年6月の140円台まで、円安を抑制するため4兆規模の円買い介入を実施しており、最多介入額水準は130円付近だったが、125円が要警戒水準となった。 米国5月の小売売上高は、前月比+1.2%と予想されており、4月の0.0%からの増加が見込まれている。米国の4-6月期の国内総生産(GDP)の算出に使用される小売売上高(自動車、ガソリンスタンドの売上、建材を除く)も前月比+0.5%と予想されており、予想通りならば、4-6月期のGDP改善期待が高まることになる。 米国の1-3月期GDP改定値は前期比年率-0.7%だったが、個人消費支出の上方修正の可能性を受けて、確報値では前期比年率-0.2%程度に上方修正されるのではないかと予想されている。 本日発表の米国5月の小売売上高が予想通りに改善し、明日発表される5月の生産者物価指数と6月のミシガン大学消費者信頼感指数でのインフレ期待が上昇していた場合、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げを主導しているフィッシャーFRB副議長が「遅めに急激に利上げするリスク」を背景にイエレンFRB議長やハト派のメンバーを説得する可能性が高まることになる。 【今日の欧米市場の予定】 ・20:00 南ア・4月製造業生産(予想:前月比+0.4%、3月:+1.2%) ・21:30 米・5月小売売上高(前月比予想:+1.2%、4月:0.0%) ・21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:27.6万件) ・21:30 米・5月輸入物価指数(前月比予想:+0.8%、4月:-0.3%) ・23:00 米・4月企業在庫(前月比予想:+0.2%、3月:+0.1%) ・02:00 米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン) 《SY》