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欧米為替見通し:米国インフレ率、ギリシャ債務問題、中東地政学的リスクなどに要警戒

2015/3/30 17:37 FISCO
*17:37JST 欧米為替見通し:米国インフレ率、ギリシャ債務問題、中東地政学的リスクなどに要警戒 本日30日の欧米市場のドル・円は、3月期末決算に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で上げ渋る展開が予想される中、米国の2月のコアインフレ率、ギリシャの債務問題、中東の地政学的リスクなどに警戒する展開となる。 米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標と見なしている米国2月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.3%と予想されており、1月と変わらずと見込まれている。しかし、2月のコアCPIが上昇していたことで、同様の上昇を示していた場合は、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始観測が高まることになる。 ギリシャ政府が提出した構造改革計画を、国際支援団が承認した場合、救援プログラムの残金72億ユーロが支払われることで、ギリシャは、デフォルト(債務不履行)を回避できることになる。承認されなかった場合、ギリシャはデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まることになるが、ツィプラス・ギリシャ首相は、プーチン・ロシア大統領と会談する予定となっており、ピレウス港の使用権を担保に金融支援を要請するのかもしれない。 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加表明の締め切りが明日に迫る中、本日、ルー米財務長官と李中国首相が会談した。英国の参加表明は、「アメリカのプードル犬が中国のペット犬になった」(英エコノミスト誌)と形容されたが、米国と中国は、1971年のキッシンジャー米大統領特別補佐官訪中による米中国交正常化というサプライズがあったことで、予断を許せない状況が続く。 中東情勢は、スンニー派のサウジアラビアとシーア派のイランとの対立が激化する可能性、欧米とイランとの核協議合意観測など、予断を許せない状況が続く。 【今日の欧米市場の予定】 18:00 ユーロ圏・3月景況感指数(予想:103.0、2月:102.1) 18:00 ユーロ圏・3月業況感指数(予想:0.18、2月:0.07) 21:00 独・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.3%、2月:+0.1%) 21:30 米・2月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.2%、1月:-0.2%) 21:30 米・2月個人所得(前月比予想:+0.3%、1月:+0.3%) 21:30 米・2月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.3%、1月:+1.3%) 23:00 米・2月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.4%、1月:+1.7%) 23:30 米・3月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-9.0、2月:-11.2) 《KO》