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*16:40JST 海外勢も積極的な株主政策への期待に【クロージング】 12日の日経平均は大幅反発となり、372.04円高の17979.72円（出来高概算27億7000万株）で取引を終えた。11日の米国市場はギリシャ問題を背景に、ユーロ圏財務相会合を見極めたいとのムードからまちまちの展開。一方で、ドル・円相場が米利上げが近づいているとの見方から1ヶ月ぶりに120円台を回復する中、シカゴ日経225先物清算値は大阪比370円高の18010円となり、これにサヤ寄せする格好。ギリシャとユーロ圏は救済延長に向けて動いており、合意への期待が高まっていた。 また、円安を背景に輸出関連が堅調だったほか、陸運、小売など内需系への物色も強まっており、日本株買いへの思惑などにもつながっていた。その他、JPX日経400に関連するファンド設定なども材料視されていた。日経平均が後場寄り付き直後に一時18005.45円と昨年12月8日以来の18000円を回復。高値こそ更新できなかったが、終値ベースでは昨年来高値を更新している。 日経平均は昨年来高値を更新したことで、先高期待が一段と強まる可能性はありそうだ。ただし、足元では決算を手掛かりとした個別物色のほか、中小型株での短期的な値幅取り狙いが中心だった面が強く、いきなり主力銘柄中心による上昇には付いていけない面もある。ギリシャについては、ギリシャの金融支援延長をめぐるユーロ圏財務相会合で、最終的な声明文についてギリシャ側と合意できなかった。16日に再度、会合を開くことになり、不安要因はくすぶることになる。また、オバマ米大統領は、イスラム国に対する軍事力行使に関し、限定的な地上部隊投入もありうるとの考えを示しており、地政学リスクなども警戒要因である。 一方、米国の利上げ観測から円安が強まる半面、これまで利上げ観測から波乱の動きをみせていたNYダウには下げ渋る動きに。調整が一巡した可能性があり、改めて資金流入などが意識されてくる可能性も。また、丸井G<8252>などの積極的な株主政策のほか、米投資ファンドによるファナック<6954>への自社株買い提案送付など、日本株への関心の高まりなども先高期待につながろう。 《KO》