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欧米為替見通し:ピケティ氏 対 アベノミクス

2015/1/29 17:06 FISCO
*17:06JST 欧米為替見通し:ピケティ氏 対 アベノミクス 本日29日の欧米市場のドル・円は、ギリシャ情勢やウクライナ情勢に警戒しつつ、米国雇用統計との整合性が高い「失業保険継続受給者数」を見極める展開となる。 米国1月の雇用統計の調査対象週(12日週)の失業保険継続受給者数は、240.5万件と予想されており、前週の244.3万件からの減少が見込まれている。予想通りに減少していた場合、米国の1月の雇用統計が12月の「賃金上昇無き雇用回復」から改善している可能性が高まることになる。 本日、世界で150万部のベストセラーとなっている『21世紀の資本』の著者、トマ・ピケティ氏が来日した。ピケティ氏は、アベノミクスに批判的であり、本日の参議院本会議でも野党議員から「ピケティ氏は首相の金融緩和に否定的な見方だ」との指摘があり、安倍首相は、「日銀の金融緩和は、デフレマインドを一掃する」と反論した。 『21世紀の資本』では、ピケティ氏が15年間にわたり、20カ国以上、200年以上のデータを調べた結果としての「ピケティの不等式」と呼ばれる歴史的事実が紹介されている。 資本収益率(r)> 経済成長率(g) 資本主義社会では、資本の平均年間収益率は4~5%、所得や産出の年間増加率は1~2%とのことで、必然的に格差が拡大する、との結論に至っている。 格差是正のためには、グローバルな累進資本課税が提唱されているが、安倍首相は、「執行面で難しい」と一蹴している。 【今日の欧米市場の予定】 17:55 独・1月失業率(予想:6.5%、12月:6.5%) 18:00 ユーロ圏・12月マネーサプライ(前年比予想:+3.5%、11月:+3.1%) 18:30 南アフリカ・12月生産者物価指数(前年比予想:+6.0%、11月:+6.5%) 19:00 ユーロ圏・1月業況判断指数(予想:0.12、12月:0.04) 19:00 ユーロ圏・1月消費者信頼感指数改定値(予想:-8.5) 22:00 独・1月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.1%、12月:+0.2%) 22:00 南アフリカ準備銀行(中央銀行)が政策金利発表(5.75%で現状維持の予想) 22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:30万件、前回:30.7万件) 24:00 米・12月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、11月:+0.8%) 04:00 メキシコ中央銀行が政策金利発表(3.00%で現状維持の予想) 米企業決算:グーグル、フォード・モーター、ダウ・ケミカルなど 《KO》