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国内株式市場見通し:テーマ・材料株による循環物色が続く
2015/1/10 15:18
FISCO
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*15:18JST 国内株式市場見通し:テーマ・材料株による循環物色が続く ■2015年相場は波乱のスタート 2015年相場は昨年同様、波乱のスタートとなった。予想されていたことではあったが、ギリシャ議会は昨年末に大統領を選出できなかったため、解散・総選挙が行われることになった。1月25日のギリシャ総選挙に向けて不透明感が強まるなか、ギリシャ危機の再燃を危惧した株式市場の下落から始まった。さらに、原油先物相場が節目の50ドルを割り込み、世界的なリスクオフの状態に。昨年末の大納会で17500円を割り込んだ日経平均は、6日には500円を超える下落によって16800円台に下押している。 その後は原油先物相場の下げ渋りや欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測が強まったことによる欧米市場の上昇が支援材料になるものの、自律反発の域は脱せない状況である。一方、中小型のテーマ・材料株の一角には急動意をみせるものが目立つなど、個人主体の売買は活発である。 ■外部要因を睨みながらの相場展開に 今週は9日の米雇用統計の結果を受けた米国市場の動向などを受けてのスタートとなる。非農業部門の雇用者数は前月比25万2000人増と市場予想(24万人増)を上回ったほか、前月は32万人増から35万3000人増に上方修正された。2014年通年では雇用者数の伸びは1999年以降で最大。失業率 は5.6%(前月5.8%)に低下し、08年6月以来の低水準だった。 しかし、9日の米国市場では雇用統計の内容は評価されるものの、フランスの銃撃事件などが嫌気される格好からNYダウは3桁の下落に。これで年明けのNYダウは2日に9ドル高と小動きだったが、5日に331ドル、6日に130ドル下げ、7日は212ドル、8日は323ドル上昇、9日は170ドル下落と3桁値動きの荒い展開が続いている。この値動きの荒さは大きくトレンドが悪化する兆候との見方もされる中、連休明けの東京市場は神経質な展開を余儀なくされそうだ。 もっとも、ギリシャ情勢のほか、原油相場の動向が引き続き不透明要因となるほか、さらにロシア国債の格下げなども予想されており、強弱感が対立しやすい不安定な需給状況は織り込み済みの面はある。また、米国では14日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、12月の米小売売上高が発表される。週明けからは非鉄大手のアルコアを皮切りに決算シーズン入りとなる。 ■北米国際自動車ショーなどテーマ物色 日本主導での上昇は期待しづらく、外部環境を睨みながら、テーマ・材料株による循環物色が続くことになりそうだ。なお、12日から25日まで北米国際自動車ショーがデトロイトで開催される。水素関連や自動運転関連、炭素繊維関連などのテーマ株への物色が意識されそうだ。また、14日から16日まで東京ビックサイトでウェアラブルEXPOが開催されることで、ウェアラブル関連に。そのほか14日に2015年度予算案が閣議決定されるため、インフラ老朽化対策、地方創生など政策関連への循環物色も意識しておきたい。個別では1月下旬から本格化する決算を前に業績修正や株式分割、配当政策、自社株なども出やすいと考えられ、短期資金が集中しやすい。 《TN》
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