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*17:12JST 欧米為替見通し：ドラギ欧州中銀総裁　VS　怒れる欧州諸国中銀総裁達 本日6日の欧米市場のドル・円は、東京市場での乱高下の後、明日の米国の10月の雇用統計を控えて動意に乏しい展開が予想される。 本日の欧州中央銀行定例理事会では、量的緩和の導入は「リスボン条約」による財政ファイナンス禁止、ドイツ連邦銀行からの執拗な反対などから、見送られると予想されている。 欧州中央銀行定例理事会では、「10名程度のユーロ圏諸国の中央銀行総裁が、ドラギ欧州中銀総裁の運営スタイルについて不満を表明する計画」と報じられており、23名のユーロ圏中央銀行総裁達の動静次第では、ドラギ欧州中銀総裁の辞任観測が高まることになる。 イタリア紙は、「ドラギ欧州中銀総裁とビスコ伊中銀総裁が欧州中央銀行を辞めて、ビスコ総裁はレンツィ伊首相、ドラギ総裁はナポリターノ伊大統領の後任に指名」と報じている。 ユーロ圏の経済は、リセッション（景気後退）に陥る可能性、デフレに陥る可能性を払拭できない状況で、ユーロ圏各国からは景気刺激策など財政支援が期待できないことで、欧州中央銀行(ECB)の金融政策への依存度合いが益々高まることが予想される。 ドラギ欧州中銀総裁は、ドラギ＝ドラゴン（守護神）という名前の通りに、「ユーロを守るためには何でもする」と宣言したユーロの守護神である。 ドラギ欧州中銀総裁が、ゴールドマン・サックス出身者としての相場観から、苦難の欧州中銀総裁職を切り捨て、イタリア大統領職に乗り移る誘惑にかられる可能性もあることで、本日のドラギ欧州中銀総裁の記者会見に注目することになる。 【今日の欧米市場の予定】 18：30　英・9月鉱工業生産（前月比予想：+0.4％、8月：0.0％） 19：00　マレーシア中央銀行が政策金利発表（3.25％で現状維持の予想） 21：00　英国中央銀行MPCが政策金利と金融政策発表（現状維持の予想） 21：45　欧州中央銀行（ECB）が金融政策発表 22：30　ドラギECB総裁が記者会見 22：30　米・7-9月期非農業部門労働生産性指数（予想：+1.5％、4-6月期：+2.3％） 22：30　米・前週分新規失業保険申請件数（予想：28.5万件、前回：28.7万件） 《KO》