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国内株式市場見通し:週初から権利取り狙いが活発、アリババ動向に関心

2014/9/20 17:21 FISCO
*17:21JST 国内株式市場見通し:週初から権利取り狙いが活発、アリババ動向に関心 ■日経平均は6年10ヶ月ぶりの高値水準 先週の日経平均は上昇。週末19日には一時16364.08円まで上げ幅を拡大し、年初来高値を更新するとともに昨年12月30日のアベノミクス相場の高値を突破、6年10ヶ月ぶりの高値をつけた。米連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、スコットランド独立住民投票を控え模様眺めムードの強い相場展開が意識されていた。ただ、週前半こそ、こう着感の強さがみられたが、アリババ上場を控える中でソフトバンク<9984>の強い値動きが下支えとなった。 その後、FOMC声明では、「QE終了後も異例な低金利を相当の期間維持する」方針は据え置かれた。しかし、2015年末の政策金利見通しが上方修正されたことを受けて、円相場は1ドル108円台半ばに。さらにスコットランドの住民投票では、独立反対が優勢と報じられる中(後に独立反対派が勝利)、円相場は1ドル109円台に突入。これを受けてインデックスに絡んだ商いを中心に日経平均は上げ幅を広げた。 ■過熱警戒も権利取り狙いは活発か 今週は過熱を冷ます意味での一服が欲しいところだろう。先週の上昇によって、テクニカル面ではさすがに過熱感が警戒されるところである。先週は急ピッチの円安を背景にショートカバーを急いだ格好とみられ、今週以降、改めて方向感を探る展開になりそうだ。もっとも、足元の好需給関係の中、昨年12月高値とのダブル・トップ形成を警戒する必要はなさそうであり、押し目買い意欲は相当強いとみておきたい。 今週は秋分の日の祝日(23日)を挟むため、出来高は膨らみづらいところである。ただ、足元の急ピッチの円安により、今後本格化する第2四半期決算を前に、業績上振れ期待が高まりやすい。また、25日が中間配当取り最終日となるが、先高期待の大きい状況から翌26日には権利落ち分を即日吸収するとの見方が強まる可能性がありそうだ。NISA資金なども権利取り狙いに動く可能性があるなか、週初からリスク志向の物色が強まり、日経平均は意外高となる可能性も考えられる。 ■アリババの動向などに関心 そのほか、アリババ上場後の動向次第では、ソフトバンク<9984>への物色が強まり、これが個人の資金回転を活発化させる流れとなり、新興市場の中小型株への波及につながる。アリババについては、公開価格の68ドルを大幅に上回る92.7ドルの初値をつけた。その後も商いを伴って一時40%超急騰し、99.70ドルの高値をつけている。終値は93.89ドルと上げ幅を縮めたが、改めて100ドル超えを試す展開となれば、ソフトバンクなどへの波及が意識される。また、米アップルの「iPhone6」の好調が伝えられるなか、販売台数への関心が集まるほか、今後中国で販売される可能性もあるため、電子部品など関連企業への追い風になろう。また、IPOが増えてきており、今週もジェネレーションパス<3195>、リボミック<4591>が上場する。個人の好需給状況により、値動きの軽さなどを手掛かりに資金が集中することになるだろう。 ■アベノミクス第2章スタート 経済指標では、22日に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州議会の経済金融委員会で証言するほか、8月の米中古住宅販売件数が発表される。23日に9月のHSBC中国製造業PMI、9月のユーロ圏PMI、24日-30日に国連総会がニューヨークで開かれるほか、24日に8月の米新築住宅販売件数、26日に4-6月の米GDP(確定値)などが発表される。また、翌週29日に召集する方針の臨時国会の会期は、11月30日までの63日間になるもようである。日経平均は昨年12月高値と突破し、アベノミクス第2章のスタートラインに立っており、改めて政策期待が高まりやすいだろう。 《TN》
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