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*08:20JST 今日の為替市場ポイント：日銀による円安容認観測 昨日11日のドル・円相場は、東京市場では106円64銭から107円04銭で堅調推移。欧米市場では一時107円20銭まで続伸し、107円10銭で取引を終えた。 本日12日のドル・円は、107円前後で推移か。黒田日銀総裁はもう一段の円安を容認しているとの思惑が浮上しており、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。 11日の欧米市場でドルは2008年9月下旬以来となる107円20銭まで上昇した。黒田日銀総裁は「最近の円安は、日本経済にマイナスになることはない」との見方を示したことが円売りを促す要因となった。黒田総裁の発言は、円安進行によって物価高となり、実質賃金が目減りする可能性があるとの見方に対する反論ではないか、との声が聞かれている。 日銀による金融緩和策（異次元緩和）は結局のところ、円安を狙ったものであるとの見方が増えている。ただし、ドル高・円安が進行しているのは、米国の利上げを市場が想定しているからであり、日銀による金融緩和策を意識した動きではないとみられている。日銀による金融緩和策によって総需要が拡大し、実質賃金が増加しているわけではない。円相場が下落しない場合、2％の物価目標の達成は困難となりつつある。 《KO》