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今日の為替市場ポイント:日米がドル高・円安の進行を容認しているとの思惑

2014/9/11 8:22 FISCO
*08:26JST 今日の為替市場ポイント:日米がドル高・円安の進行を容認しているとの思惑 昨日10日のドル・円相場は、東京市場では106円04銭から106円67銭で堅調推移。欧米市場では一時106円89銭まで続伸し、106円87銭で取引を終えた。 本日11日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。日米はドル高・円安の進行を容認しているとの思惑が浮上しており、リスク選好的なドル買いは継続する見込み。 10日の欧米市場ではドル高・円安が進行した。市場関係者の間では、米国はドル高・円安がある程度進行することを容認しているのではないかとの思惑が広がっており、リスク選好的なドル買いは継続している。日本銀行の岩田副総裁は10日に行われた記者会見で、「円安は短期的には物価の押し上げ要因」、「円安が経済によいのかどうかは状況による」との見方を示した。 ただし、「円安による輸出促進は以前より弱いことは否めない」と述べている。市場関係者の間では、日銀による金融緩和によって円安になり、輸出増加につながるとの期待はすでに後退している。 日銀は物価上昇率2%を目指しているが、それが単なる物価高に終った場合、経済全体にどのような影響を及ぼすのか、再度点検することが必要か。このままでは、日銀の金融緩和策によって実質賃金は減少したとの批判が出てくるのは時間の問題かもしれない。 《KO》