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NYの視点:今週の注目:米中閣僚級貿易協議、FOMC議事録、米9月PPI・CPI

2019/10/7 7:37 FISCO
*07:37JST NYの視点:今週の注目:米中閣僚級貿易協議、FOMC議事録、米9月PPI・CPI 投資家や投機家の持ち高を示す週次統計で、円の買い持ち高は前々週から増加した。ユーロの売り持ち高も前々週から増加。 今週は米中貿易を巡り次官級協議に続いて閣僚協議がワシントンで開催されるほか、米朝作業レベルで核兵器プロブラム終了に関する協議が再開される。また、英国は31日の欧州連合(EU)離脱を控えて、ジョンソン首相がEUとの合意を模索。ジョンソン首相は依然合意があってもなくても延期はないと主張している。離脱を巡りポンドは引き続き乱高下が予想される。 貿易の混乱が長引き、中国や欧州だけでなく、全米の製造業にも具体的な影響が出始めた。全米の製造業活動を示す9月ISM製造業景況指数が10年ぶり、非製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込んだ。米国経済も今後12カ月の間に景気後退入りするとの懸念が一時強まった。 トランプ大統領は中国に非常に厳しい協定を交渉しているとしており、もし、協議が物別れに終わり、関税率が引き上げられた場合、米国、世界経済の成長をより一層悪化させることになる。ただ、トランプ大統領は米中が貿易協定で合意にいたる可能性が強いと楽観的な見通しを示しているほか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長もムードは一時に比べて改善、「ポジティブサプライズ」の可能性も示唆した。ポジティブサプライズとなった場合は、世界経済の成長悪化懸念が後退し、リスク選好やドル買いの動きが強まることになる。 米9月雇用統計は失業率が50年ぶりの低水準となるなど、米国の労働市場が引き続き健全に拡大している証拠となったため、米国経済が景気後退入りするとの懸念がいったん後退。10月FOMCでの追加利下げ観測も後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日の米国経済がリスクに直面しているものの総じて良好な状況にあると楽観的見方を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを決定した9月FOMC議事録を公表する予定で、今後の利下げ軌道を探ることになる。市場は年あと1、2回の利下げを織り込む一方で、9月時点のスタッフ予測によると、FOMCメンバーの大半は年内の政策据え置きを予想していた。 10月29−30日に予定されているFOMCまでに発表される指標の結果を判断していくことになる。今週は重要なインフレ指標が発表される。 ■今週の主な注目イベント ●米国 5日:米朝作業レベルでの協議、北朝鮮の核兵器プロブラム終了に関し 10−11日:米中閣僚級貿易協議(ワシントン) 6日:ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演 7日:カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がイベント参加 8日:パウエルFRB議長がNABEの年次会合で講演、エバンス・シカゴ連銀総裁が講演、 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホール討論会に参加 PPI:コア指数:予想前年比+2.3%(8月+2.3%) 9日:連邦公開市場委員会(FOMC)が連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表、 パウエルFRB議長、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が「Fed Listens」のイベント参加 8月JOLT求人:(7月721.7万人) 10日:メスター・クリーブランド連銀総裁がイベント参加、 9月CPI:コア指数:予想前年比+2.4%(8月+2.4%) 11日:カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がQ&A、 ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演、 カプラン米ダラス連銀総裁が講演 ●中国 8日:9月財新PMIサービス業:予想52.0(8月52.1) ●欧州 8日:ドイツ、スペイン鉱工業生産 ●英国 8日:カーニー英国中央銀行総裁が講演 ●地政学的リスク ベネズエラ 北朝鮮: イラン ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 香港 《CS》