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NYの視点:今週の注目:米9月ISM製造業・非製造業、9月雇用統計、パウエルFRB議長

2019/9/30 7:38 FISCO
*07:38JST NYの視点:今週の注目:米9月ISM製造業・非製造業、9月雇用統計、パウエルFRB議長 投資家や投機家の持ち高を示す週次統計で、円の買い持ち高は前々週からさらに減少した。ユーロの売り持ち高も前々週から減少した。 今週は引き続き米中貿易やトランプ大統領の弾劾調査を巡るヘッドラインリスクが存続する中、全米の製造業や消費動向を9月ISM指数、雇用統計で探っていく。また、中国も9月製造業PMIを発表する。 米中閣僚級会談が10月10日にワシントンで開催される予定。民主党がトランプ米大統領の弾劾調査を開始したことで、中国のレバレッジが上昇した。交渉を有利に進めるためか、米国政府は対中投資制限、証券取引所から中国企業の上場を廃止するなどの強硬策も検討していると報じられている。直前になって対立が深まり、交渉が延期、または中止されるリスクも十分に存続する。 全米の製造業活動を示すISM製造業景況指数の9月分は1年ぶりに50割れとなった8月から活動の拡大と縮小の境目となる50を回復する見込み。ただ、予想を下回った場合は年内の利下げ観測を強めることになる。サービス業の活動を示す9月ISM非製造業受注も55と50を上回っているものの8月56.4から低下し、消費がピークから鈍化している傾向が確認される可能性がある。9月雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比+14万人、失業率が3.7%と引き続き労働市場の強さが示されると見られる。 米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの中では、2019年の利下げが2回で終了との見方が広がりつつあり、年内は政策金利据え置きを支持する声が高い。このことはドルを支援する。 ただ、トランプ大統領の弾劾調査が進みリスクが拡大した場合は、見通しが修正される可能性も残る。 ■今週の主な注目イベント ●国連総会(30日までワシントン) ●米国 10月 1日:ISM製造業景況指数:予想:50.2(49.1) エバンス・シカゴ連銀総裁、ボウマンFRB理事、ブラード・セントルイス連銀総裁が講演 2日:バーキン米リッチモンド連銀総裁がコンファレンス、 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、ウィリアムズ米NY連銀総裁が討論会参加 3日:9月ISM非製造業受注:予想55(8月56.4)、 メスター・クリーブランド連銀総裁が、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長との討論会参加 4日:9月雇用統計:非農業部門雇用者数:予想前月比+14万人(8月+13万人) 失業率:予想3.7%(8月3.7%)、 平均時給:予想前月比+0.3%、前年比+3.2%(8月+0.4%、+3.2%) 8月貿易収支:−546億ドル(7月—540億ドル) パウエルFRB議長がイベント、 ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長が討論会の進行、 ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、 ローゼングレン・ボストン連銀総裁が基調演説、 ●中国 30日: ・中・9月製造業PMI(予想:49.6、8月:49.5) ・中・9月非製造業PMI(予想:53.9、8月:53.8) ・中・9月財新製造業PMI(予想:50.2、8月:50.4) 10月 1日:中国建国70周年、習国家主席が演説、7日まで祭日 ●欧州 30日:欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミストのフィリップ・レーン氏が演説 10月 1日:バイトマン独連銀総裁が講演 ●地政学的リスク ベネズエラ 北朝鮮: イラン ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 香港 《CS》